今日は、妻と二人で、ゆうさん（ワヤン研究家）、せいこさん（美術家）のお宅を訪ねました。このお二人、とても素敵な方で、先々週に展覧会場でお会いして、作品を拝見したり、作品カタログをいただいたりして、さっそく遊びに行くことにしたのです。ジョグジャ南部に住むぼくらには、北部へ行くこと自体が新鮮でした。ガジャマダ大学キャンパスや、様々なお店もある賑やかな通りを北上して、脇道に入ると、非常に静かな田園風景が広がり、何軒も並ぶ民家の最後の家がお二人のお家でした。晴れた日にはムラピ山がよく見えるらしいし、夜には、蛍も飛んでました。いいところです。昨年秋には、噴火で火山灰や石がいっぱい飛んできたらしい。偶々、遊びに来ていたバティック作家のまみさんも来ていて、楽しいお喋りタイムになりました。
梶浦聖子さんのウェブサイト
http://monasuky.shime-saba.com/
えんどうゆうさんのウェブサイト
http://tabito.yu-nagi.com/
「２００万円を１回だけもらえるのと、１年に１００万円ずつを１０年間もらえるのと、どっちがいいですか？」という質問をジャワ人にすると、ほぼ間違いなく「２００万」と答えるらしいのです。ガジャマダ大学の大学院生でも、屋台のおじさんでも、そう答えるらしいのです。長期的な展望などなく、現在形で生きているのが、この国の人達なのでしょう。調理用に灯油を使うと１日７０円、それをガスに変えると１週間で１３０円で、そちらの方が安上がりだと、政府が切り替えようとするのに、反対運動が起こるらしいのです。１３０円の方が７０円より高いと言うのです。１日７０円ということは、１週間４９０円。そこを、１週間で１３０円になるから長期的には、絶対得なのですが、１日７０円の方を選択してしまうのが、この国の人達らしいのです。インドネシアの不思議は、いっぱいあります。
