本屋で、この本(「響き合う異次元 音・図像・身体」)を見つけて、パラパラと立ち読みするうちに、購入。
- 作者: 川田順造
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2010/05/26
- メディア: 単行本
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文化人類学者や、身体論の人や、美術史家や、パフォーマーなど約16人の人が集まって、10分ずつ発表した後に、討論をしたものを、再構成している本。
討論に参加している方々は、主に、1930年代、40年代生まれの大御所の方々。皆さん、こうやって集まって勉強しているのだなぁ、と思って立ち読みしているうちに、この討論の場に、ぼくやぼくの友人達がいたら、また、違った議論になるのだろうか?と思えてきて、購入してみました。
一つ一つの発表は10分ですから、短いですし、それを魚に、友人達と議論してみようと思います。音・図像・身体を巡って。
そしたら、スウェーデンのアートセンターで、「アマチュアリズム」をテーマに、音大、美大、演劇大を巻き込んでのプロジェクトを企画している吉田美弥さんという方から、プロジェクトの相談がきまして、今秋に何かをすることになりそうです。プロとアマの境界とか、音楽、演劇、美術の境界とか、そうしたことは、インドネシアなどでは、かなり未分化なのですが、近代以降の大きな問題です。これは、多分、芸術だけではなく、医療とか、全てのことにあてはまることです。
例えば、狭い専門領域のことしか分からない専門医をたらい回しにされるよりも、患者の全体を看て治療してくれる総合的な医療が必要だ、と昨年開業した従兄も言っていましたし。
音楽を、狭く深く掘り下げるのではなく、広く多角的に見ながら、深めていくこと。そうしたことを、インドネシアで考え実践した後に、スウェーデンでも考えられそうな予感で、楽しみです。