野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

タイトルの魔力(つづき)

ダンス作品「福岡市美術館」に向けて、タイトルのことを考えているうちに、「6つの新しいバガテル」の作曲について、考えることになりました。(昨日の日記参照ください)。

この6つの小品は、既にタイトルは決まっていて、そのタイトルから、作品を作っていくわけです。ということで、この6つのタイトルだけを手がかりに、新しく作曲する。しかし、どうせ作曲するならば、バガテルを6つ作りたい。バガテルというのは、

バガテル(Bagatelle)は、クラシック音楽でピアノのための性格的小品(キャラクターピース)の一つ。バガテルとは、「ちょっとしたもの」「つまらないもの」といった意味である。

名称からして、大曲の作曲過程でこぼれ落ちた楽想や、ふとした思いつきで手すさびとして書かれたものという意味合いが強い。しかし、作曲家自身が捨て去るには忍びず、曲として残したものとすれば、それなりの味わいもあるし、バガテルという命名に多少なりとも韜晦(とうかい)が感じられるという点で、一般的な楽曲とは多少異なった位置づけを持つものが多い。定まった形式は認められず、曲の長さも3分程度のまとまったものから断片的な短いものまで多様である。(Wikipedia)

こんな意味だから、6つの異なったスタイルで書きたい。「Keyboard Choreography Collection」のテクニックによる作品、「老人ホーム・REMIX」を書き直す作品、図形楽譜の作品、ワークショップの報告譜としての作品、「てぬき」シリーズの作品、などなど。7月1日、2日の行う小学校での鍵盤ハーモニカで作曲するワークショップからも、一曲作れないだろうか?6つのタイトルを小学生に提示してみるとしよう。

ちなみに、10年前に作曲した曲「たまごをもって家出する」が収録されているCDはこちら

AMSTERDAM X TOKYO

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