野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ワークショップの分類その1

BankART Schoolの「ポスト・ワークショップ」の2回目。例えば、同じ老人ホームで10名程度のお年寄りと、約2時間の時間を何十回にも渡って続けていく活動がワークショップにカテゴライズされている。一方で、200人の小学生と80分で作曲する活動もワークショップとして行われている。10人と2時間×20回という活動と、100人と1時間1回という全く別種の活動が、どちらもワークショップと呼ばれているわけです。で、まず、話をクリアにするために、そもそも、どんなものがワークショップと呼ばれているかを確認する上で、分類分けをしてみることにしました。

でも、場所、内容、目的、人数、など様々な要素で、分類分けができますが、まずは、時間だけに着目してみることに。それで、出し合ってみると、まぁ、これが随分、色んな種類があるわけです。それぞれの体験談などを聞いているだけでも、相当面白かったのです。まぁ、それは、大きく分けて、

1 合宿(またはキャンプ)ーーーー→3日とか2週間とか、一緒に寝泊まりし、食事などもともにする。
2 定期的な集まりーーーーー→毎週月曜日とか、定期的に集まり、継続していく
3 集中的にやって最後に発表ーーーーー→短期間で集中的にやって、最後に公演などをする
4 単発ーーーーーー→45分1回とか、3時間1回など。
5 出入り自由ーーーーーー→通りがかった人が、作業の一部を担う
6 その他もいろいろーーーーー→一日10時間を二日間とか、同時多発やパフォーマンスなどと組み合わせた公演スタイルとか、、、、

といったような形があるのです。これらを全部、ひとまとめにワークショップと呼んでいるわけで、それぞれに全然違う特色や意図があるはずです。次回は、では、それぞれのタイプごとに、ポスト・ワークショップを検証することもしてみようと思っています。