野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

4つの謎に取り組んだ

宮城県仙南の大河原のえずこホールでのプロジェクト。イギリスからのヒュー・ナンキヴェルと一緒。朝は、むつみ学園にてワークショップ。3−6歳の障害児15名ほど。音と楽器で遊ぶ。子どもの動きを真似していくうちに、ピアノ、指揮棒、エッグシェイカーを投げる、ジェンベ、様々な遊びに展開。「おもちゃのチャチャチャ」の歌詞から、不思議な即興音楽にも展開。

夜は、ワークショップ第1回。「ミス・マープルと13の謎」ということで、13の起点を用意し、今日から13時間のワークショップで、13の音楽の謎をつくっていく。謎は未解決の状態でイギリスにバトンタッチすればよいので、完結する必要はない。

とりあえず、ヒューのゲーム「チャンビギ」で始まった後、13個のうち、4つを試みる。1つ目は、「ウインク殺人事件」。イギリスでポピュラーな子どものゲームを音楽に発展させる。2つ目は、トランプ音楽。トランプの13枚のカードを使って音楽をする方法を、4グループが考えて演奏する。他のグループは、どうやっているかを推理する。3つ目は、13文字から成るなぞなぞを作り、歌にする。最後は、13通りの指揮の方法を考える。今日は6通りが決まった。

ワークショップに参加者は、こどもから60代まで幅広く20名強。グループワークも、子どもの世界に大人が合わせたり、子どもが大人の話に加わったり、様々。生まれてくる音楽や活動が非常に多様でよかった。

とりあえず、2時間半で、4つ目の謎まできた。明日の3時間で、さらに多くの謎に取り組むことだろう。楽しみだ。