昨夜は、「教育音楽」の連載の原稿を、箏の作曲のことで書きました。この連載も58回目、60回で終了予定なので、あとわずかです。
で、今日は、鍵ハモトリオの本番。本番前のリハーサルでは、曲ごとに、どの鍵ハモを使うかを選定。曲によって、ピアニッシモが苦手だけどパワーのあるプロ用メロディオンだったり、ピアニッシモが得意なメロディオン36鍵を使ったり、立ち上がりの速いヤマハのピアニカを使うなど、楽器の分配を決めました。
Andrew Melvin 「トリオ」(2009) JP
鶴見幸代 「おほほ」(2006)
近藤浩平 「ピクニック組曲」(2008) WP
加藤千晴 「金魚町のどくだみ〜ラストテーマ」(1999/2009)
牛島安希子 「Uninterrupted Rests Again」(2009)
橋本裕樹 「Super Sonic」(2009) WP
休憩
寺内大輔 「林道」(2008)
松本祐一 「Abraham Variations 3rd Variation」(2009) WP
Carl Bergstroem-Nielsen 「Versnaperingen」(2009) WP
David Kotlowy 「雲の模様」(2008)
田中吉史 「うろおぼえの旋律とコラール」(2007)
野村誠 「ベルハモまつり」(2008/2009)
アンコール 「インタビュー」
現代音楽ばかりのプログラムで、そんなに多くのお客さんが来てくれると思っていなかったのですが、予想以上に大勢のお客さんが集まってくれて、本当に嬉しかったです。やっぱり3分という長さがいいですねー。これだけ多くの作曲家の曲を一度にまとめて演奏できる機会は、なかなかないので。そして、どの作品も面白い。
正直言って、ぼくが面白いと思う作曲家は、そんなに多くはいません。現代音楽の90%以上は、(ぼくにとって)駄作であり、何ら刺激を感じない作品たちだったりします。でも、ジャンル横断する越境する作曲家が、僅かではありますが、確かにいるのです。その人たちは、着実に独自の表現を追求しているのです。ぼくは色んな分野で活動していく中で、こうした作曲家の音楽をもっと紹介していきたいし、微力ながら応援したい、と考えるようになりました。そして、鍵ハモの作品を委嘱していこうと考えるようになりました。
鍵ハモで現代音楽を演奏するというのは、ぼくの趣味かもしれません。余暇活動かもしれません。あいのてさんやワークショップなどで稼いだお金を資金源にして、作曲家に新曲を注文するのですから。誰からも頼まれないけど、本当に自分の楽しみのために続けていこうと思います。それに賛同してくれる才能豊かな作曲家がこれだけいて、そして、今日のようなコンサートを喜んでくれるお客さんがこんなに来てくれたことは、本当に嬉しい限りです。これは本当に楽しみなので、本気で続ける趣味として、やっていきたいです。これからもよろしくお願いします。
ちなみに、2010年6月20日に、東京でのメロディカ・トリオ・コレクション2010のライブを予定しています。共演者などは未定。プログラムも未定です。それと、関西での鍵ハモトリオ公演が、近々実現するかもしれません。広がる鍵ハモの輪ですねー。