谷中で行われているライブを見に行きました。足立智美さんと会うのは、本当に久しぶり。足立くんは１５年前に会った当時から、声や自作電子楽器トモミンなどを使った即興、音響詩の朗読などに取り組んでいて、今日もやはりそういったことの延長線上でパフォーマンスをしていた。興味が一貫していて、自己のスタイルは２０代前半の時に、既に確立されていたのだなぁ、と思う。
山下さんのダンスは初めて見たが、登場するとすぐに会場の外に出て行ってしまい、バイクに衣装が引っかかって動けなくなってしまうという始まりで、階段の上に走り去った上で、階下にいたスタッフを連れて下りてくるのが終わり。観客の持ち物と関わったり、コミュニケーションや関わりを探すダンス。良いエネルギーを持っている。同じ苗字のダンサー山下残くんが１０代の時のことを思い出した。初対面の残くんに、ぼくのパフォーマンスに飛び入りで入ってもらった時の、あの無鉄砲な感じを、少し思い出す。スタイルは不定形。違う空間や違う相手とのセッションでも、きっと違った側面を見せるだろうから、今後の展開も注目したい。
ぼくの個人的興味としては、門限ズ的なことも、見てみたかった。足立君が演奏している動きは独特なダンスだし、山下さんの足音などのリズム感も非常に良いので、足立×山下ダンスデュオや、足立×山下の声のセッションなどのシーンも見てみたかったが、それは、やはり野村の仕事らしい。
