野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

アジアな一日

スンダのクンダンに、バリのガムラン、さらに、ヴァイオリン、徳久ウイリアムのヴォイスという編成のTAIKUHJIKANGとジャワ舞踊のリアントさんによるライブに行ってきました。

ぼく自身は中部ジャワ(ジョグジャなど)スタイルのガムランのために、「踊れ!ベートーヴェン」、「せみ」、「ペペロペロ」、「桃太郎」などの音楽を作ってきました。そういう中で、ジャワ舞踊とも触れ合う機会は色々あるのですが、そうした舞踊は、ずっと中部ジャワの音楽と一緒に見てきた。

今日の音楽は、西ジャワのガムランで使われるクンダン・スンダ、そして、地理的には中部ジャワから見ると東に位置するバリのガムランとがミックスされていて、それは、日本で言えば、青森のねぶた祭りと、徳島の阿波踊りが新たな形で出会ったみたいな出会いです。今日は、そういう音楽と舞踊がどうやって出会うかを、いい感じで見れました。

舞踊の方でも、きっと、ジャワ舞踊の人と、バリ舞踊の人と、日本舞踊の人と、コンテンポラリーダンスの人が交じったようなグループも、きっとどこかで出てきているのかもしれないな、、、、とリアントさんの舞踊の素晴らしさに感銘されながら、そうしたものを見る日のことを空想した。