野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

Soe Tjen Marching

スラバヤ出身でロンドン在住の作曲家のSoe Tjen Marchingと、やっと会えました。

Soe Tjenは、インドネシアの作曲家Slamet Sjukurの紹介で、1997年にP−ブロッのために「The Bear's Company」を作曲し、譜面を送ってくれました。この曲は名曲で、98年に吉祥寺のマンダラ2、マルガサリの練習スタジオ「スペース天」のオープニングイベント、そして、パリの国立高等美術学校の美術館で、演奏しましたが、それから10年間演奏することはありませんでした。そして、今年になって、11月16日に行うコンサートで再演しようと思い、Soe Tjenに連絡をとったところ、たまたまスラバヤの実家に帰省中で、会うことができました。

Soe Tjenは、ジェンダーの研究者で、インドネシアレズビアンについてが研究の中心らしい。そして、大きな病気をしていたりしたらしく、99年以来、作曲をしていなかったそうで、病気もなおり、作曲に戻ろうと思い始めた矢先に、ぼくからメールがあり、ジョグジャの作曲家のマイケル・アスモロからもメールがあったらしいのです。

ということで、21世紀になって初めて作曲した弦楽三重奏の譜面(昨日、ほぼ完成したらしい)を見せてもらいました。この作曲家は、やはり面白いので、これからも要注目です。

ということで、スラバヤからジャカルタに飛行機で飛んで、ジャカルタから成田に飛びます。