野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

あつしVSあつし

Wあつしの大運動会も大詰め、日曜日の昼公演(8公演目)。

「なまえん奏」は、カシオキーボードのボサノバリズムに合わせて、宮田くんが名前の文字を書いてリズムを出し、山中さんがパソコンで名前をリズムにのって入力する。例えば、

あつし あつし あつし あつし あつし あつし あつし ながつ ながつ ながつ

といった感じで。でも、タイプミスがあって、

あつぢ あつdし 

とか、そういうのも、出てきます。そして、最後にパソコンにこれを読んでもらっておしまい。文末の、山中をパソコンが「サンチュー」と読むのがThank youに聞こえるところがしゃれています。

TAP2006の選考会の時、応募資料のVTRで見て以来、山中さんの「一人合唱」を見ました。当時は映像を見ながら、この人、何か面白そうな匂いがするなあ、と思ったことなど、思い出しました。あのVTRよりも今日のパフォーマンスの方が断然エネルギーがあってよかったです。

「カメみや」は、カメラとみやたの即興演奏。山中さんはミュージシャンでもありますが、宮田くんも随分楽器をいろいろやり始めました。しばらくしたら、楽器を作っているかもしれませんねぇ。

それから、宮田くんの「フライトレコード」。これは、音声端子を映像のところに入力すると、テレビモニターに色んな模様が出るのですが、それをピアノでぼくが「Intermezzo」を演奏しながらやって、テレビモニターに切り絵の船が貼ってあって、模様が波のように見えて、船が旅をしているように見えるというものです。Intermezzoは、9月には白井剛くんがダンスを作ってくれたし、この前ダンサーの手塚夏子さんも気に入ってくれていたし、Intermezzoだけで色んなコラボレーションを集めた公演って、できそうな気がしてきました。

そして、最後に野村を目隠しさせての「ニニン作曲」であつしVSあつし。勝者は宮田篤でした。

終演後、ポストパフォーマンストークで、二人の篤にインタビューしてみました。なかなかいい話が聞きだせました。8回無事終了。