野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

Wあつしのファイナルコンサート

そして、ついに最終回です。
いろんなお客さんが帰って来ました。
これほどまでにリピーターが多いのは、嬉しいです。
9公演のうち、5,6回来ている顔、3〜4回見ている顔、今日始めての顔が混在していました。
これだけリピーターがいるのは、前の公演が面白かった上に、他の回も見てみたいと思ってもらえたからですよね。

月曜日を振り返り、「選手宣誓」プレイバックと、「ちらし彫刻とんとん相撲」を再演。
火曜日を振り返り、「なかよしじぶん楽」をデモンストレートして、「音しりとり」のボイスアンサンブル即興。
水曜日を振り返り、特殊作曲をしてみようと、何か特殊な音楽をしようと、その場でWあつしに尋ねたら、その場で思いついて扇風機に紙とペットボトルのふたを入れての演奏になりました。
木曜日を振り返り、山中カメラのエレキギター、宮田篤のサンプラーでノイズデュオ。そこに、ぼくもピアノで参入。さらに、ノイズギターに合わせての江渕未帆のフラフープ。そして、倍音声明を手短かに紹介。
金曜日を振り返り、「しょうぎ作曲」の再演
土曜日を振り返り、「ニニン作曲」で、あつしVSあつし。お客さんも参加。今度は山中カメラの勝利で、1勝1敗。
日曜日を振り返り、「なまえん奏」

そして、最後に、表彰式を行いました。普通、お客さんには、アンケート用紙を配ります。しかし、今日は、「表彰状 Wあつし殿」とだけ書かれた紙を配りました。そして、書けた人から「表彰状を授与してください」とお願いしました。そしたら、お客さんが次々に賞状を読んでくれました。これは、感動的でした。だって、出演者はただただ黙って賞状を受け取っているんです。そして、お客さんが自分で書いた賞状(原稿)を読んで、無言の出演者に手渡していくわけです。公演のアンケートって、書く人は少ないんですよ。でも、今日はみんな書いてくれて、しかも順々に前に出てきて読み上げて、直接出演者に手渡してくれました。あたたかい励ましの言葉もあったし、お客さんがどんな風に感じていたのかを、みんなで共有しながら。東京都民代表の方も、横浜市長代行の方も、ちびっ子代表の方も、Wあつしを応援するかもしれない会代表の方も、茨城県民代表の方も、・・・・、本当に色んな方が表彰状を読み上げてくれました。時間の都合で全員分は読み上げられなかったですが、観客がパフォーマンスしていて、出演者がずっと聞いているんですよ。こんな風にして会が終わっていくなんて!

終演後、BankARTからは、「参加賞」として、金一封が授与され、それで打ち上げにも行きました。

Wあつしには、鍵盤ハーモニカの作曲の委嘱をしてみました。

表彰状
Wあつし殿

あなたがたは、無謀な企画を、いろいろなトラブルの中、なんとかかんとかやりとげました。
これにこりずに、
さらに、もっとぶっとんでいくことを期待して、
これを賞します。

2007年11月4日
ACD代表 野村誠

おつかれさま。
詳しくは、
http://camewaka.exblog.jp/