野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

応援合戦ウイリアムナイト〜Wあつしの大運動会4日目

横浜に戻って来ました。月曜日から始まった「Wあつしの大運動会」も今日で4日目。日程的には今日が折り返し地点ですが、9公演のうちの4つ目なので、折り返しは明日になります。本番をやってもやっても、次があって、修行のような強化合宿のような感じですが、ま、たまには、こういう経験もいいでしょう。

日曜日の夜の公演(ファイナルコンサート)では、一週間の毎日作った曲を披露する予定です。月曜日は「ニニン作曲」があるし、火曜日は「音しりとり合唱」があります。昨日の水曜日はぼくが不参加なので、何か作らなくてはが、宿題。今日は、ひとまず「しょうぎ作曲」をすることに。山中カメラ、宮田篤、深澤孝史、中嶋静代と野村誠の5人でしょうぎ作曲。ACDメンバーとしょうぎ作曲するのは、初めてですが、残響が多いBankART NYKらしい曲ができました。

そして、今日は前半は、即興。ドラムのHikoさんがゲスト。ハードコアのドラマー。ウイリアムの声のノイズに、山中カメラさんもエレキギターで参戦。宮田くんもエレクトロニクスでノイズ。肉も登場。ぼくはピアノをガンガン弾いていましたが、途中からは、短距離走をしたくなり、全速力でダッシュ。しかし、本日京都から到着した現役大学生で高校時代陸上部の尾崎くんが一緒に走ったため、かなりハイスピードになって大変でした。あと、途中で、長机を取り出して、ドラムに対抗して、机をガンと床に落とす音や、机を引きずって出るノイズで対抗しました。途中からは、ドラムの音量が大きいので、ピアノでは全く対抗できないのですが、意外に机の音なんかは、耳に届くのです。

あと、マイクを使って、応援団で「フレーフレー」と叫んでみたり。喉がかれるし、応援は大変です。

休憩後は、一転して、観客全員参加の「倍音声明」。「M・U・O・A・I・E・N」の7つの音を、一つずつ1分半、30人の人々が歌い続けるのです。合図で次の母音に移っていく。これを延々30分を2セットやりました。会場の残響がすごく、どんどん響きが複雑化していくし、本当にトランスします。そして、とてもゆったりしたような気分にもなります。本当に気持ちよかった。

ということで、これで4公演目が終了。いよいよ明日の「ACDパーティー」が5公演目。折り返し地点です。公演終了後、食事に行って、そして明日の打ち合わせ。明日のプログラムは、すごいです。

プログラムは、

1 「大運動会の歌」斉唱
2 山中カメラ+たけだあやこ入場「ニニン作曲」
3 取手民俗博物館館長より祝辞
4 乾杯
5 そして、パフォーマンスとともに、ご歓談タイム
Sound girl(昨年の取手アートプロジェクトで藤本由紀夫さんが絶賛したおっぱいを触ると音が変わる作品)
ティファニー・キックオフ(総合アクセサリー担当の江渕未帆によるジュエリーによるパフォーマンス)
(取手でも大好評だった深澤くんの肉)
ナンパワークショップ(取手では応募書類に書いてありましたが、ナンパは実現せずに、ナンパする前にダイエットをしました。一年の準備期間を得て、ついに実現)
など、BGMは「やせたくて取手
そして、昨年取手でも行われた「Just Do Not It」も
6 余興1「ようかん問答」(深澤くんと静岡での同居人もスペシャルゲストで)
7 余興2「漫読」(宮田篤の漫画を徳久ウイリアムが朗読)
8 余興3とうじ魔とうじ×野村誠」(特殊音楽家と作曲家の初顔セッション)
9 BankART大喜利東京芸大助教授の熊倉純子さん、特殊音楽家とうじ魔とうじさん、野村誠ほか出演)
10 しょうぎ作曲演奏
11 マルトノ音頭

明日は本当にすごいことになりそうです。

日々の様子は、大運動会のブログにアップされています。
http://camewaka.exblog.jp/