野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ワンデーガムラン・ピクニックの見どころ

せっかくなので、もう少しだけ、補足します。

インドネシアガムラン音楽を日本で触れる機会は少なかったわけですが、最近では、大阪にダルマブダヤ、マルガサリ、滋賀にティルト・クンチョノ、岐阜にスカル・ムラティと、関西でもガムランのグループが増えてきました。そして、そうしたグループは、どれも最初は、ジャワの伝統音楽を演奏しようと集まっていたのです。

しかし、今では、どのグループも独自のオリジナルを創作しています。今回のフォーカスの一つは、3つのグループが取り組んでいる日本独自のガムランの展開です。それぞれが、試行錯誤でガムランのための新曲、影絵などを作っています。これらは、インドネシアの模倣ではなく、日本で新たに始まりつつある新潮流です。

続いて、プロのガムラン楽家と他ジャンルとの共演。一つ目は、ワヤンのハナ・ジョス(佐々木宏実、ロフィット)が林加奈シンセサイザー・パフォーマンス)、井上信太(美術)と共演したり、ジャワ舞踊の佐久間新が、寺内大輔(作曲・ボイス)、鈴木悦久(作曲・打楽器)と共演したりすることです。ジャワの文脈を熟知している人と、全然知らない人との相互作用から、ジャワ的でありながらジャワ的でないものが生まれてくるところ、それが面白いのです。

もっと書きたいことありますが、眠くなったので、ここまでにします。皆さん、来てね。あまりにも盛り沢山なので、宣伝したくて仕方がありません。