野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ガムランのお知らせなど

8月13日には、岐阜大学芸術フォーラムに参加する予定です。岐阜大学で昼から夜まで行われるまったりした会です。参加自由、もちろん無料。

9月末から10月中旬にかけての飛行機の切符買って来ました。スコットランドに行く直前に、ハダスフィールドに寄ってこようと思います。



それから、もうすぐ行われるガムラン関係の2大イベントの告知を以下に。

マルガサリ版『桃太郎』全五場
「鬼が島で、いったい、何があったのか?」

■日時:2007年8月21日(火)22日(水)18:30開場、19:00開演
■場所:一心寺シアター倶楽 
住所:大阪府大阪市天王寺区逢坂2-8-13
TEL:06-6774-4002
アクセス:JR天王寺駅正面口より北(右方向)へ谷町筋を徒歩8分。
     地下鉄御堂筋線谷町線天王寺駅
     御堂筋は5出口、谷町線6番出口より徒歩8分
地下鉄堺筋線恵美須町駅2番出口より徒歩7分
※会場には駐車場はありません。
詳しくはこちらから
http://www.officeb1.net/kura/access.htm

■入場料:前売り・一般3000円(当日は3500円)
     前売り・学生1500円(当日は2000円)
*予約申込はこちらから
 E-mai:margasari_momo07@yahoo.co.jp
 URL:http://margasari.com/

障害者手帳をお持ちの方は付添人が無料(1名まで)。
車イスでお越しの方は事前にご連絡ください。


この夏、マルガサリの問題作『桃太郎』待望の大阪公演が実現しました。「鬼が
島で何があったのか」ぜひ、みなさんの目でお確かめください。

『桃太郎』は、野村誠(作曲家)の音楽監修のもと、2001年に制作を開始、2005
年に全5場が完成し、滋賀県甲賀市碧水ホールで上演されました。初演当時は3
時間半の上演時間でしたが、ブラッシュアップを重ね、大阪では2時間という凝
縮した公演となりました。ガムラン演奏者が俳優やダンサーにもなって舞台上を
駆けめぐる画期的な上演方法は、アジア的な劇作法を大胆に押し進めるものとし
て、大きな話題を呼んでいます。
主人公である桃太郎の数奇な運命を描いたマルガサリ版『桃太郎』は、音楽、演
劇のファンに大きな衝撃を与えることでしょう。大阪公演ののち、来年にはイン
ドネシア公演が行われます。みなさまのご来場を心からお待ち申し上げています

(21日、22日とも同じ公演内容となります。)
 
●ワンデー ガムラン・ピクニック!

甲賀市の碧水ホールに、インドネシアの楽器ガムランがある。
公営ホールでは、日本でただ一カ所だ。
ガムランの多様で繊細な波動がうまれ、
やがて、日本を、世界をその響きが覆ってゆく。
ガムランの可能性を最大限に追求するイベント。

そんな時間と空間を
まるでピクニックに行くように
ゆったりと楽しみませんか
ここにしかない音楽があるから

■ 日時
 2007年9月16日(日)
 開場:12:00
 開演:13:00(終演は20時の予定)

■プログラムと出演者

13:00
*映像上映:「音楽ノ未来」(2006)より
野村幸弘の3作品

13:40
*コンサート1:ガムランの古典曲
マルガサリ

14:30
*コンサート2:地域で活躍するグループ
ティルト・クンチョノ
スカル・ムラティ
野村誠+ワークショップ参加者

15:40
トークショーガムランの作曲について
三輪眞弘野村誠、本間直樹(司会)

16:20
*コンサート3:新しいワヤン(影絵芝居)
HANA & JOSS、林加奈、井上信太、中川真

17:00
*コンサート4:インプロヴィゼーション
野村誠、佐久間新、寺内大輔、鈴木悦久

17:30
*休憩

18:30
*コンサート5:ガムラン音楽の最前線
三輪眞弘、上田假奈代、マルガサリ


■入場料:一般 前売り2,000円/当日2,500円
     学生(中学生〜大学生)前売り1,000円/当日1,500円
     小学生以下 無料
■監修:中川真
■主催:甲賀市教育委員会 碧水ホール

■会場・お問い合わせ:甲賀市碧水ホール
 〒528-0005滋賀県甲賀市水口町水口5671 
 Tel: 0748-63-2006 Fax: 0748-63-0752
 E mail: hekisui@city.koka.shiga.jp


ガムラン楽器でワークショップ【参加者募集中】
 作曲家の野村誠さんが、ガムランで遊び、曲をつくる方法をナビゲート。5回
のワークショップの後、ワンデー・ガムランピクニックにて、みんなでつくった
音楽を発表します。音楽づくりに、難しい理論は不要。あなたの好奇心とデキゴ
コロがあるだけで十分。ガムランの豊かな響きに包まれながら、自分のなかに隠
れていた才能を発見しましょう。

★日程:8月25日(土)26日(日)9月8日(土)9日(日)
   各回13:00-16:00
    9月15日(土)リハーサル
      16日(日)ワンデー・ガムラン・ピクニック!出演

★ ナビゲーター:野村誠ほか
★ 参加費:大人2000円 小学生1000円
★ 定員:30名
★ 申し込み方法:碧水ホールへお申し込みください。窓口のほか、電話、ファッ
クス、Eメールでも受け付けます。

★チケット前売り場所
碧水ホール 忍の里プララ あいの土山文化ホール かふか生涯学習館 信楽
央公民館 甲賀広域勤労者互助会 アルプラザ水口くらしのサービスセンター
 KEIBUN
★チケット予約
碧水ホールでは電話またはメールでのご予約も承ります。
(お名前、枚数、連絡先)をお知らせください。
TEL.0748-63-2006 E-mail:hekisuih@city.koka.shiga.jp
受付時間:9:00〜17:00(月曜休館)


■アーティスト・プロフィール
野村幸弘(映像)
 1985〜87年シエナに留学。ジォットなどのイタリア美術の研究をするいっぽう
、数多くの映像作品を発表。「第9回幻聴音楽会─草原の音楽」(1998)が第22回
東京ビデオフェスティバル・ゴールド賞、「場所の音楽」(2002)年がキリンア
ートアワード奨励賞、「水辺の音楽」(2003)が水の惑星映像祭奨励賞を受賞。
ズーラシアの音楽」などを横浜トリエンナーレ2005に出品。

マルガサリガムラン
 ジャワの古典音楽を規範としながら、先鋭的な現代作品にまでレパートリーを
広げる。野村誠、ウィル・エイスマ(オランダ)、ヴィンセント・マクダモット
アメリカ)ら多くの作曲家がマルガサリに新作を寄せる。2004年からは障害あ
る人たちとの共同制作を開始。2007年ザ・フェニックスホール公演で「ガムラン
・コモンズ(共有地)」という概念を提起する。2008年にインドネシア公演を予
定。

ティルト・クンチョノ(ガムラン
 碧水ホールを拠点にして活動を行う市民ガムラングループで、2002年に発足し
た。ティルトは「水」、クンチョノは「黄金」を意味する。2004年より定期演奏
会を年に1度開催し、ジャワの古典音楽だけではなく、現代作品や創作にも挑戦
し、ルー・ハリソンの「ヴァイオリンとチェロのための協奏曲」「ピアノ協奏曲
」の演奏は大きな話題を呼んだ。

スカル・ムラティ(ガムラン
 2000年に発足した岐阜県各務原市を拠点に活動しているジャワガムラングルー
プ。スカル・ムラティはジャワ語で(ジャスミンの花)を意味している。県内外
から集まるメンバー11名で、伝統曲の演奏とオリジナルの曲作りをする。主婦、
楽家、芸術家を目指す若者、大学の教員、学生、舞踊家と様々なメンバーで構
成されている。

野村誠(作曲)
 1996年に『踊れ! ベートーヴェン』を作曲以来、数多くのガムラン作品を生む
NHK教育テレビ「あいのて」で、子供と音楽の可能性をラディカルに提案。著書
に『即興演奏ってどうやるの』、CDに『せみ』『しょうぎ交響曲の誕生』などが
ある。作品は、イギリス、オランダ、オーストリアなど世界各地で上演されてい
る。第1回アサヒビール芸術賞受賞。

三輪眞弘(作曲)
 1978年渡独。作曲をイサン・ユン、ギュンター・ベッカーに師事。ハムバッヒ
ャー国際作曲コンクール、入野賞、ルイジ・ルッソロ国際音楽コンクール、村松
賞、芥川賞など、数多くのコンペや賞で上位入受賞。「方法マシン」「逆シミュ
レーション音楽」などユニークな方法論を展開。2007年にはリンツのアルス・エ
レクトロニカのデジタル音楽部門でGolden Nicaを受賞。

HANA & JOSS(ワヤン、ガムラン
 2002年にインドネシアジョグジャカルタでRofit Ibrahim と佐々木宏実によ
って結成されたガムランユニット。ジャワ島中部のガムランと影絵芝居ワヤンの
上演、ガムランの新曲制作、また他ジャンル楽器とのコラボレーションなど、出
会いを求めて笑いや感動を模索しながら、2005年より京都を拠点に活動中。

林加奈(パフォーマンス)
 鍵盤ハーモニカオーケストラP-ブロッメンバー。おもちゃ楽器の演奏や即興歌
や朗読など声を使った表現も行う。Groningen Jazz Festival(オランダ 03)に
参加。絵と音楽と芝居が合体した「とんび頭」(2004)を発表。京都橘大学文化政
策研究センター「TWAF5まちかど芸術」で、まちかど紙芝居ディレクターとパフォ
ーマーを兼任。共著書に『音・リズム・からだ』。

井上信太(平面・羊太鼓)
 羊飼いプロジェクトを中心に国内外で多数の展覧会を行う。近年は、多領域の
アーティストとのコラボレーション、劇場舞台、茶室など新しい空間での平面構
築に積極的に取り組み、次世代平面表現の可能性を探っている。アートワークで
江國香織著「赤い長靴」装画担当(文芸春秋)。98年〜現在、京都精華大学
術学部・映像科非常勤講師。

中川真(監修)
 著書『平安京 音の宇宙』でサントリー学芸賞、京都音楽賞、小泉文夫音楽賞
を受賞。京都国際現代音楽フォーラムの活動により、京都府文化賞を受賞。2001
年にNHK教育テレビ人間講座を担当。2003年に小説『サワサワ』を上梓。最新
刊に『サウンドアートのトポス』。大阪・船場アートカフェのマスター。大阪市
大大学院文学研究科教授。インドネシア芸術大学、チュラロンコン大学の客員教
授。

佐久間新(舞踊)
 インドネシア芸術大学の伝統舞踊科に留学。1998年にはプジョクスマン舞踊劇
団(ジョグジャカルタ)の沖縄公演をコーディネートして成功させる。クラトン
(王宮)の嘱託舞踊家として、クラトン主催公演にも多く出演。ジャンルを超え
たダンス・コラボレーションを推進し、大西由希子とのユニット「カミス」など
で新作を発表。

寺内大輔(作曲、即興演奏)
 アムステルダム拠点とした音楽活動を展開し、2007年に帰国。作品は室内楽
パフォーマンス作品、校歌など多岐にわたる。即興分野では,声を中心に楽器持
ち替えスタイルで、クラブや美術館,路上など様々な場所での演奏を行う。楽譜
回転装置「スコア・スクローラー」(オランダ国立美術館 2006)など、美術分
野と関わった作品も手がけている。

鈴木悦久(打楽器、作曲)
 1999年よりフリーの打楽器奏者として、室内楽、オーケストラ、ジャズ、ポッ
プスといった幅広い活動を始める。主宰するアルゴリズミック演奏家集団「team
SZK
」で、規則によるオリジナル作品を発表するなど、独自の活動を展開。2002年よ
り作曲家としても活動。2006年に、リーダーグループ “mimiz” にて、アルス・
エレクトロニカリンツ)入賞。

上田假奈代(詩、ヴォイスパフォーマンス)
 3歳より詩作。異ジャンルとのコラボレーションやトイレ連込み朗読など、独
自のリーディングスタイルを展開。2004年新世界フェスティバルゲートNPO法人
「こえとことばとこころの部屋」を立ち上げる。「表現と自立と仕事と社会」を
テーマに、ホームレス表現活動支援、就労支援などを行う。CDに、「詠唱 日本
憲法」など。

_____________________________
 Gamelan MARGA SARI 
  http://margasari.com/
〒563-0211 大阪府豊能郡豊能町牧下林9―5