野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

FBIファイナル4日目

FBIのファイナルの4日目です。午前11時開演ですが、とにかく全プログラムを聴くつもりの初志貫徹で、今日も朝8時すぎに起きて行きました。今日のぼくの出番は、夕方5時半以降の大セッション大会の5分の即興です。誰とセッションするかは、その場では内橋さんが発表。

ぼくの共演者は、Carl Stoneさん(computer)、西川文章さん(guitar)になりました。Carlさんは初共演ですが、前知識ありでしたが、西川さんは、どういう即興をするのかは、皆目見当がつかずに、前知識ゼロの初対面の初顔でした。

昨日「明日はしっとりやる」と宣言していたので、少なくとも最初だけは「しっとり」やろうと、ぼくが最初に音を出しました。すると、西川さんの音が、すごく良かった。このままじっくり最低でも15分以上、こんな感じで音を出し続けたい、そんな音だったのです。

5分で終わらなければいけないので、じっくり味わいたいところを我慢して、時々、微妙に話題を変えてみたりするような感じで演奏。初対面ならでは、制限時間5分ならではの5分でした。こういうトリオに組んでくれた内橋さんに感謝です。

お客さんで、かつて年に50日くらいBridgeに通い続けていたが、仕事が忙しくなって、全然来られなくなって、我慢できずに2週間ほど前に仕事をやめた、という人がいました。だから、フェスティバルは4日間全部来られたそうですが、せっかく辞めたのに、Bridgeがなくなるのがショックと言っていました。

本当にいいフェスティバルに久しぶりに誘ってもらえて、うれしかった。内橋さん、ありがとうです。Bridgeで育った若手と言われるミュージシャン達の出す音が、相当良かったことも、すごく嬉しいことの一つでした。また、一緒にライブしたい。今日、この場にいられて良かった。