野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

現場演劇と現場音楽

昨夜、山口から京都に戻り、本日は、東京に。
このブログで打ち合わせを公開でやっていた現場演劇家の柏木陽さん率いる「演劇ニチニチ」の皆さんとのセッションでした。

短い寸劇が何本もあるのですが、その場で即興で音楽をつけてみるのが、なかなか楽しかった。音なしバージョンと、音ありバージョンを両方やったのも面白かったです。あと、寸劇が始まる前と、終わった後に、音楽をつける、ということもしました。劇が始まる前に、音楽を聴きながら、役者が見つめあっていたり、最後の台詞が終わった後に、エピローグとして音楽がついている間、美妙な表情や間で、役者が言葉を発することなくそこに存在しているのが、ぼく的にはとても面白かった。

それから、お客さんと続きを考えるコーナーは、「その場で劇作!」。いきなり一人キャストが増える(婚約者の男)ことになり、じゃんけんの結果、ぼくが即興芝居に参加することになりました。いやぁ、初対面の人といきなり恋人役の芝居をするのは、難しいですねぇ。実際には初対面だから、ちょっと距離があるのに、恋人って設定だと、すごく近いわけで、無理矢理その設定になるところが、演劇の面白いところであり難しいところなんだなぁ、とやりながら、楽しみました。

柏木くんとのトークも面白かった。カフェでやっていることもあるけど、観客がどんどんツッコミを入れて参加してくる。これだけ観客が参加できるトークになるのも、柏木+野村のトークだからでしょうね。柏木くんの方が、刹那的で、その場その場で新しいクリエイションが行われていくし、ぼくの方が、それをさらに再現したり、アレンジしたり、と展開させたり、作品として定着させることや残すことへの興味が強いようです。

エンゲキニチニチの皆さんの即興対応力、なかなか素晴らしいので、どんどん、続けていってくださいね!