野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

アコーディオンの作曲について

アコーディオンの曲の作曲中。「ブタとの音楽」は5曲の小品から成りますが、現在は、その4曲目をほとんど書き終えたところです。

今回演奏するグジェゴシュは、右手も左手もボタン式のアコーディオンを演奏する人です。で、ボタン式の方が鍵盤式よりも、和音を押さえる時に、離れた和音に指が届くわけです。で、ついつい、鍵盤式だと弾けない和音をうっかり書いてしまいそうになります。でも、そういうことをすると、この楽譜は、御喜美江さんとか、柴崎ワカさんとか、右手が鍵盤式のアコーディオンを演奏している人には演奏不可能な譜面になってしまいますので、踏みとどまって、そういう和音は書かないようにします。

初めてアコーディオンの作曲をした時、2000年の夏くらいだったかなぁ、御喜美江さんに楽器のことを細かくレクチャーしてもらったのですが、その時に、御喜さんから、「でも、アコーディオンって色んな楽器があるから、あんまりある楽器を想定しすぎて書くと他の楽器で弾けなくなっちゃうし、曲のためには、できるだけ色んな人が弾ける方がいいから・・・」というようなお言葉をいただきました。

だから、アコーディオンの曲を書くときは、さすがに左手で半音階で5オクターブ弾けるという楽器を想定する以外は、できるだけ、アバウトにしておいて、その楽譜をもとに、演奏家が自分の楽器に合わせていくようにしています。

今日は、久しぶりにカイロプラクティックに行って、骨のゆがみを治してもらいました。

昨日届いたワークショップ知財研究会の本、面白いし勉強になりますし、お薦めです。一つもったいなかったなぁ、と思うのが、この本を作っていく過程が、多分「ワークショップ知財研究会」というワークショップだったわけです。各章は、その研究会(ワークショップ)で、それぞれの方が発表された内容を下敷きにしていると思うのです。そうするとですよ、それぞれの発表があった後に、メンバーから質問が出たり、面白い議論が起こったと思うのです。そして、そこの部分に、この「ワークショップ知財研究会」というワークショップの醍醐味があったはずだと思うのです。そこのやりとりをテープ起こしして、メンバー間でどんなやりとりをしていたか、も読んでみたかったなぁ、と思いました。
本については、詳しくは、藤浩志さんのブログに!
http://geco.exblog.jp/d2007-03-29
お薦めです。


「ブタとの音楽」の初演の情報をネットで調べていたら、オーストリア日本大使館のページに情報がアップされていました。
http://www.at.emb-japan.go.jp/Deutsch/veranstaltungen.htm

KONZERT UND WORKSHOP "DAS KLASSISCHE AKKORDEON, WAS BIETET ES DEM KOMPONISTEN"
Japanischer Komponist Makoto Nomura zu Gast
Konservatorium Wien Privatuniversität, Anton-Dermota-Saal, Johannesgasse 4a, 1010 Wien
Leitung und Durchführung: Grzegorz Stopa
Eröffnungskonzert: 7. Mai 2007, 18:30

Workshop: 8. Mai 2007, 10:00-16:00