野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

鈴木昭男さんのパフォーマンス

結局、昨夜も徹夜して、「ブタとの音楽」の4曲目は書き終えました。それで、すがすがしい気持ちで、はちみつ+トースト、フルーツ+ヨーグルト、玄米コーヒー+豆乳、の3点セットを朝食にしたら、一気に眠気がきて、午後2時まで熟睡。

そして、起きて、京都国立近代美術館に行きました。鈴木昭男さん、ロルフ・ユリウスさんらのシンポジウム、そして、コンサートがあるからです。そして、シンポジウムに入ろうと思ったら、限定100人の整理券が必要で、もう整理券がないから入場できない、と言われて、入れませんでした。ショック!

仕方がないので、3時間後のコンサートまで時間をつぶし(井上信太くん、林加奈ちゃん、坂井基紀くんと歓談)、いよいよコンサート。

これが、なんでこんなに人がいっぱいなのと信じられないくらいの超満員。美術館側は、30人程度の観客を想定しているのか、椅子席30程度。そこに、少なく見積もっても、400人くらいの人が押し寄せてきました。15年ぶりに再会したような人もいっぱいいます。それと同時に、今日初めて鈴木昭男を見ていると思われる若い客層もいっぱいいる。どういう宣伝をして、どうしてこんなに人が集まるのか?不思議です。

で、ユリウスとか昭男さんの音というのが、20年前には、耳慣れない音楽だったはずが、今は、ノイズや、音響系、弱音系、ラップトップでのライブエレクトロニクス演奏、などなどが、すっかり一般化してきたので、ユリウスや昭男さんの音が、聴衆にとって、耳に馴染みのある音に、変わってきているような感じがしました。

80年代後半から90年代の前半、京都で過ごしたぼくは、藤島寛さん、中川真さんが企画する数々の現代音楽、サウンドアートの催しに出かけ、随分、いろいろと勉強させてもらいました。その当時の客席で見た顔なじみが、同窓会のように客席に見つかる懐かしさと、2007年の聴衆のノリが当時の雰囲気と非常に違って、その違和感が、面白かったです。

鈴木昭男さんのマネージャーさんが、以前からあいのてさんコンサート企画したいと言ってくれているので、だったら、あいのてさんwith鈴木昭男さん、という企画を、一度やってみたいなぁ。あいのてさん+白井剛さんは、この前やって面白かったし、あいのてさん+奥田扇久さん、というのも良かった。あいのてさん+誰か、というライブ、色々やってみたいです。

家に帰って、いよいよ「ブタとの音楽」の最後の曲を、ガンガンに書いています。朝8時前の新幹線で、東京経由で新潟に行きますので、それまでに書き終えちゃいたい気分で、なんとか終わりそうなところまで、きました〜〜〜。変な曲です。

→6:58。一応、最後まで清書も含めて、書き上げました。7:57京都駅発の新幹線に乗ります。