野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

アコーディオントリオと鍵ハモトリオ

御喜美江さんが毎年1回開催されておられる「御喜美江アコーディオンワークス」を聴きに行ってきました。ゲストに、アコーディオンの大田智美さん、ヘイディ・ルオスイェルヴィさん、ハープの吉野直子さん。アコーディオン独奏、アコーディオン・デュオ、アコーディオン・トリオ、アコーディオン+ハープという盛り沢山メニューでして、アコーディオン3台の音は、あまり聞いたことがないので、本当に新鮮でして、こういうのを聴くと、アコーディオンの曲を書きたくなります。バッハも、チェレプニンも、新作も本当に良かったのですが、最初にやった林光さんの曲(野田雅巳編曲)が、2台のアコーディオン音色を思う存分楽しめて、本当に良かったです。

アコーディオンワークスを始められたのが、24年前と言いますから、凄い歴史です。御喜美江さんが今の大田智美ちゃんくらいの年の頃に、第1回をされたのですね。

休憩中に、作曲家/ピアニストの高橋悠治さんに本当に久しぶりにお会いしました。この方は、御喜美江さんのコンサートを、毎回のように聴きに来られています。本当に人の縁を大切にされている方なのでしょう。それが滲み出ておられて、ぼくも、ご縁というものを大切にしたい、と思いました。

その後、橋本知久さん、渡邉達弘さんと、3月17日のコンサートのための鍵ハモトリオのリハーサルをしました。アコーディオン3台の音色を聞いた後に、鍵ハモ3台の音色を体験すると、同じリード楽器でも違うものだなぁ、と違いが際立って体験できました。

「てぬき5」という即興をするダンサー/音楽家のために書いた作品を、この3人で演奏するのが、なかなか面白かったし、まだまだ可能性がありそうだ、と思いました。