野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ベスト!!

ライブが終わって、東京のアパートに立ち寄り、それから京都へ行こうと駅に向かうと、偶然山下残くんと遭遇。そう言えば、残くん今東京なのね。どうして、ぼくはこうも偶然ばったりと人に会うのでしょう?

というわけで、新幹線で京都に戻って来ました。明日から平盛小学校で「ワニバレエ音楽劇」ワークショップが始まります。その前に録画していた「あいのて」の最終回「ベスト!!」を見ました。20本の番組を作る間に、みんなが成長して、しかも仲良くなった結果が見える番組になっていたので、すごく嬉しかったです。

途中で「ペットボトルメモリー」を演奏した後に、エイちゃんが「もっとやりたい」という台詞があるのですが、収録の時には、「またやりたい」って言い間違えて、そこだけ撮りなおしました。「またやりたい」というエイちゃんの気持ちが嬉しかった。

「あいのて」という番組では、自分がやりたいアイディアを主張することを、ぼくは意識してやりました。エイちゃんとルリアちゃんはタレントですから、基本的にはディレクターの指示、台本の指示に従って演じていくのが仕事です。でも、「あいのて」では、何がやってみたいかをいつも積極的に問いかけてきました。エイちゃんやルリアちゃんに、どの素材でやってみたいか、リストの中から選んでもらったりもしました。はっきり言って「粘土」で音楽番組を作るのは、他の素材でやるよりも数倍大変でしたが、でも、エイちゃん、ルリアちゃんがやってみたいと選んだ素材だったので、なんとかそれで番組を作りました。そういうことを続けてきた結果、みんながもっとこうしたいと提案し合いながら作っていける番組にできました。本当に良かった。出演者は番組に出演しているだけでありません。自分達が番組を作っていけるという意識を持って番組の内容に出演者が関与できたのが、「あいのて」でやった大きなことの一つです。

で、エイちゃんはヴァイオリンを習っていて、いつか「あいのて」でヴァイオリンを弾いてみたい、と言っていたので、それも何とか実現させてみたかったので、今回、実現させました。ルリアちゃんがコンガを叩くのがスゴク好きで、えんぴつの回の時にコンガを叩いて楽しそうだったのに、収録では、コンガの上で紙とえんぴつで演奏するだけになって、その時に、いつか必ずコンガを演奏する回を作ると約束して、それも今回実現しました。ルリアちゃんのドラムや歌なども今回やれました。

エイちゃんの提案で実現しなかったことは、「番組を見ている人は、あいのてさんの声が聴いてみたいんじゃないかな?」です。これは、さすがに実現できないかなぁ。

ということで、明日からワニバレエ。楽しみです。