野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

風船と紙コップ

今日は、あいのてのリハーサル。久しぶりに、森迫永依ちゃん、仲村瑠璃亜ちゃんに会いました。二人は10日ほど前に誕生日を迎えたところなので、エイちゃん9歳、ルリアちゃん16歳と、一歳大人になっています。今日は、番組プロデューサーがケーキを準備してくれたりして、誕生日も祝いました。ぼくと片岡さんからは、CD付きの本「即興演奏ってどうやるの」(あおぞら音楽社)、尾引さんからはトゥバ土産をプレゼントしました。

エイちゃんは、第1章の「なんちゃって音楽」を気に入って、リハーサルの休憩時間に、みんなで誕生日祝いのケーキを食べている最中に、片岡さんにその場で次々にピアノで「なんちゃって音楽」を演奏させていました。おかげで、片岡さんはいつまでたっても、ケーキが食べられません。エイちゃんに次々に命じられては、次々に弾いていきます。「なんちゃって癒し系」や「なんちゃってチック・コリア」になると、ルリアちゃんが、「あ、これいい」と言って、そのまま休憩時間を癒されて進みたいのに、数秒後には、「なんちゃってレゲエ」でオヨヨヨヨと歌い狂う片岡さん。

ということで、休憩時間も鬼コーチ森迫永依に鍛えられた片岡祐介でした。

風船の回のリハーサルになったら、エイちゃん超ハイテンション。風船で遊ぶ遊ぶ。そして、「音のためなら」と言って、こちらが指定していない奏法=足で踏みつぶして割ろうとする、を何度も続けます。スタッフが空気を入れた風船の空気を、プシューと抜いては、また入れてもらったり、かなり破天荒なキャラが突出した日でした。今日はとりわけやんちゃなエイちゃんで、やんちゃっていうのは、ぼくらに心を許してくれているエイちゃんでもあって、仕事モードが少なく、遊びモードいっぱいでした。だから、逆に言うと、いろいろ発想も出てきて、いいんですよね。と同時に、「エイちゃん、やるよ」と言うシーンも何度もあって、ついには尾引さんが、「たっくん、やるよ」と自分の息子の名前と間違えて呼んでいました。

エイちゃんは、片岡さんの鬼コーチになってから、一日先生モードで、あいのてさんにも、先生役として、指導をしてきます。今日は、みんなエイちゃんに頭があがりませんでした。

さてさて、そんな風にやっていたら、さぞかし、リハーサルは進まなかったのでは、と思われるかもしれませんが、実は、短時間に、すごく成果があがっているのです。あんなに遊んだり、普通だったら無駄と思われることの数々なのに・・・。みんな音楽を一緒に作ったり、番組を一緒に作ることに慣れてきているし、特にエイちゃんの音楽力が大きく成長しているので、春先とは全然違います。

風船、紙コップともに、なかなかいい感じになりました。

明日から、いよいよえずこホール。尾引さんとも打ち合わせて、すごく楽しみです。