野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

あいのてリハーサル#14「粘土」、#16「筒」

滋賀県甲賀市のホテルを朝6時半に出て、京都駅に8時に着き、渋谷のNHKに11時に着。新幹線の中では爆睡でした。今日は久しぶりに「あいのて」のリハーサルです。ガムランのワークショップの日程が決定する前に、NHKのリハーサルが決まっていて、ワークショップが決まった後に、リハーサル日を変更してもらおうと思いましたが、他の出演者の都合がつかず、やむなく日帰りを敢行することに。

今日やる2本は、片岡祐介さん(黄色のあいのてさん)をメインにすえた2本です。放送は、#14が11月下旬、#16が1月上旬なので、かなり先です。

リハーサルをやって感じるのは、エイちゃんやルリアちゃんの音楽的な成長です。半年間、毎月「あいのて」の収録をしてきたことで、明らかに音を楽しむこと、即興的に演奏することが、自然にできるようになっています。ルリアちゃんは、オーディションで一番音楽性の高い人を選んだので、もともと音楽力が高かったのですが、エイちゃんの音楽力の向上は、すごいと思います。本人は自覚していないと思いますが、急成長です。

片岡さんの演技は、あまりにも面白すぎて、エイちゃん、ルリアちゃんが笑いが止まらなくなり、台詞が言えなくなってしまいました。

最後の曲は、粘土の方は、片岡さんらしい振付を考えてもらいましたし、筒の方は、「なんちゃって能」で、ヨーとか、ホーとか言うのを、エイちゃん、ルリアちゃんが言うのが、すごくかわいらしかったです。どちらも、片岡テイストをうまく生かせた曲になったと思います。

リハーサルの様子は、
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2学期に入って、番組の方向性として、「音の面白さ」を明確に伝えるように心がけてきました。#11までで、そこの部分がクリアできてきたので、#12以降のテーマとしては、もっともっと遊ぶように、考えています。音楽、音の本質を、いかに楽しく、面白く伝えるか。ぼくらが、思いっきり楽しめるか、です。

出演者5人、そしてスタッフが、みんな「あいのて」の手法に慣れてきました。だから、みんながより生き生きとして、遊べるような感じになってきました。譜面をきちんとさらえたクラシックの演奏家が、譜面を読み込んだ後には、演奏で遊べるようになってくるのと似ています。これまでの「あいのて」は、譜面をこなすのに手一杯だったところがあった、と思います。ますます楽しくなってきました。

で、リハーサルを19時に終えて、そのまま新幹線で京都経由で、水口城南に23時すぎに到着。帰りの新幹線も眠ってました。「あいのて」#16が「筒」で、#17、#18をどうしようか、考え中です。#19は、1年間に使った色んな物をミックスしてみようかな、と思っているので、今年度は、あと2素材しかできません。#18は、豆まきにしようかな、#17は、何にしようかな。

ちなみに、林加奈ちゃんによると、本日の碧水ホールのワークショップ、相当面白かったみたいです。
その様子は、近々
http://blog.goo.ne.jp/kananagano/
にアップされるはずです。