根津神社のつつじ祭りを見に行った。桜の花見の1ヵ月後は、毎年これを楽しみにしています。その後、東京芸大の音楽環境創造科（略して音環）の助教授の熊倉純子さん宅で、11月の取手アートプロジェクトの打ち合わせを兼ねた鍋パーティー。このプロジェクトに関わる何人かのスタッフが一緒だった（音環の学生を中心に）。
熊倉さんと本当に久しぶりに話した。しかも、徹夜で朝の5時過ぎまで。彼女は、本当に芸術の力を信じていて、芸術が世界を変えていくことを身体感覚として知っている。制度や因習に対して異を呈し、新しい価値観を提示していくことを、最初から諦めていたり、そんなことを考えたことすらないような音楽家の音楽に対して、彼女は芸術とみなすつもりもなく、質の高いエンターテインメントと言う。
質の高いエンターテインメントを否定するつもりもないけど、それは、現在ある社会を変えようとするのではなく、今ある社会の構造に甘んじるということ。ぼくも熊倉さんも、今の社会に不満がたくさんある。この社会を変えたいと感じている。だからこそ行動を起こす。不満をネガティブなエネルギーにするのではなく、ポジティブなエネルギーに変換していくこと。
打ち合わせらしき話しはほとんどできませんでしたが、ずっと話し続けて、なんだか最初の一歩は踏み出せたような気がします。
