野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

あいのてリハーサル

ホエールトーン・オペラ本番後、打ち上げ4次会まで堪能したぼくは、2時間睡眠で、早朝のタクシーでホテルを出た。のんびり起きて、宮城の満開の桜をじっくり味わってから帰りたいところだったけど、今日はNHKで「あいのて」のリハーサル。こういうスケジュールの組み方は、ぼくは普段は絶対しません。ゆとりを大切にしているし、ヒューをちゃんと見送ったりしたいし。今回は、ホエールトーンで2週間も宮城にいたため、収録直前に全くリハーサル日がとれず、収録日前日がリハになっちゃいました。で、ぼくは夕方5時なら行けますと伝えていたのですが、出演者の1人森迫永依ちゃんは8歳なので、夜遅くにはリハーサルができないので、13時からのリハにしたいと頼まれて、今回に限り、特別、無理を受け入れることにしました。おかげで、今日はヘトヘトになりました。

東京への新幹線の中、ヒューと話した。ホエールトーン・オペラは、2004年に1幕と2幕を作り、2005年に3幕と4幕を作った。2006年に日本で全幕上演、2007年にイギリスで全幕上演。じゃあ、2008年はどうしよう?

ヒュー曰く、2008年はツアー。日本とイギリスでツアーする。なるほど。じゃあ、2008年にツアーをするなら、ホエールトーン・オペラにこれまで全く関わっていない人で上演する、っていうのもいいかも。

そうやってヒューと話しているうちに東京に着いて、ヒューとお別れ。3週間前に満開だった谷中の桜の木は、緑の葉っぱしかなく、完全に初夏。宮城とは別世界に戻って来ちゃった。

「あいのて」のリハーサルに行って、昨日までのホエールトーンとのギャップを感じました。「しろうと」って「素人」と書くけど、これって「素」の人ってことでしょ?そういう意味では、ホエールトーンに参加していたメンバーはプロも含めて、みんな「素」でやってたなぁー。「あいのて」では、下手をすると、みんなが役を演じ過ぎてしまい、「素」の人でなくなってしまいかねない危険性がある。そこをどうクリアするかが、課題。

リハが終わったら、そのまま帰って寝ました。ああ、本当に眠い!