野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

アフタートークとアフターアフタートーク

アフタートークは、大変でした。アフタートークの司会進行がいないようで、生田さんが進行を始めたようでした。アフタートークの進行役を一人設定した方が良かったのかもしれません。

生田さんは、既に作品を上演しているので、その上でお客さんから意見を聞こうとされていましたが、何について話すかを明確にせずに、アフタートークでいきなりお客さんに質問するのでは、ちょっと主催側としては無責任なのでは、とぼくは感じました。意見を聞くのは聞くのでいいと思うのですが、本日の公演を経て、何について話し合いたいか、いくつか話し合いたいポイントを明確に提示した上で、皆さんどう思われますか?と尋ねる方がいいのでは、と思いました。

それで、アフタートークで、演劇のキャストの人たちから、不満の声なども出てきて、関係者だけで、アフターアフタートークをすることになりました。

音楽チームの人たちに、明日に向けての連絡や指示を出そうと思ったら、みんなで話し合って進めてくれていて、明日の公演に向けて自分たちで色々動いてくれている。なんだか、グループがぼくがいなくても機能し始めているというのは、本当に嬉しいことです。このグループは、10周年が終わっても、えずこホールを拠点に続けていくことができると思うし、そうあって欲しいと思いました。

その後、別室でアフターアフタートークの場にいきました。外から見ていては分からなかったのですが、演劇チームで、これまで演出家と俳優の間で、いろいろなコミュニケーションがうまくいかなかったみたいで、それは本当に難しい問題です。

ぼく自身の問題としては、自分が素人の人と関わる場合は、その人たちの芸術を愛好する気持ちに水を差すようなことは、絶対にしたくないし、それはプロとして仕事をする上で、義務である、と思っています。今回のプレ公演をするにあたって、音楽ワークショップのメンバーをとにかくぼくは守ってきたつもりです。みんながきちんと育って音楽的な能力や経験を身に付けるまで、ぼくはみんなを守る責任があるし、それをしながら、自分にとってもクリエイティブな刺激を得る、ということを実現できるか。そういう現場で、ぼくは仕事をします。それができないならば、プロとだけ仕事をします。

それにしても、みんな抱きしめてあげたいよ。

頑張れ、イクターマン