野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

大胆な演奏

相愛大学石村真紀さんの音楽療法の授業に、今日だけゲスト講師で行く。朝起きてから、老人ホームでのビデオやら、オルガンスープの音源や楽譜、色んな資料を準備して、それを紹介しようと楽しみにしていたのに、かばんごと忘れてしまったので、何も見せられなかった。でも、「ウマとの音楽」のDVDはあったので見せたけど。
1回生12人の授業で、3回生5人が見学に来ていた。授業では、即興的な音楽ゲーム作品「はないちもんめ」をやってみたけど、あんまりゲームとしての面白さが伝わらなかったみたい。
で、授業が終わった後も、希望者の人が残って、即興をやった。これが面白かった。先日の大阪でのP-ブロッ+奥田扇久ライブでの即興のように1分30秒に限定してデュオ即興をやってみた。1回生一人と3回生一人で1対1の即興。最初はパーカッションでやった。そしたら、なかなか声をかけても内気そうであんまりお喋りしてくれない1回生も、すごく大胆な音をドカ〜ンと出したりして、1回生も3回生もかなりはじけているではないか。で、打楽器でドドンとか、ババンとか掛け合いで演奏するのは、なかなかいいけど、なんだか、もうちょっとメロディーとかそういうのがある即興もないものかな、と思って、次は、ピアノの連弾にしてみた。で、ピアノになったら、またまた、クラスターでズドーンとか、ばびゃーんとか鳴らして、全然メロディアスにはならないけど、演奏は大胆イキイキ。面白い。それで、最後に、声でやったらどうなるだろうと、今度は制限時間1分で声のセッション。そしたら、歌う人は誰もいず、色んな奇声、変な音を口で出したりして、みんなボイスパフォーマーに。ということで、みんなすごいはじけてる大胆な演奏だった。
逆に、もうちょっと、いわゆる曲っぽいこととか、合奏みたいなこと、作曲みたいなことを、即興でこの人たちとやってみたいな、と思った。
90分の授業の後、おまけセッションが100分。こっちの方が長くなっちゃった。
その後、さらに残った学生二人と石村研究室へ。二人にはフルートとクラリネットを持ってきてもらって、即興。ピアノ+鍵ハモ+フルート+クラ。なかなか楽しい即興四重奏。
で、学生が帰ったのは19時で、でも、それから1時間ほど石村+野村で即興した。背もたれつきのピアノ椅子を木のマレットで叩くと、ピアノ椅子は木琴のようだった。二人でピアノ椅子を叩いたのが面白かった。