野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

作曲

アコーディオンとピアノの曲の作曲に取りかかる。「ウマとの音楽」を下敷きにどうやってピアノとアコーディオンのデュオにするか。いろいろ模索、試行錯誤。今、考えているのは、かなりユニゾンに近いような形。

久しぶりにスコアを見ながら「だるまさん作曲中」のビデオを見た。本名徹次さんの指揮、向井山朋子さんのピアノ、東京シティフィルの演奏。この曲は、2001年11月にイギリスから帰国後、3週間で書いた曲。当時、ぼくは大学の先生をしていて、よりによって一日1コマずつ月〜金まで授業をしていた。その最中に岐阜まで山辺さんや坂野さんの吹奏楽の初演を聴きに行ったりして、ほとんど譜面を書く時間がない中、25分のオケの曲をよく書いたなぁ、と譜面を見ると、時間がないだけに大胆な決断をしていて、思い切った音使いがされていて、もっとダメかと思ったが、すごく力強い音を書いていた。あ、頑張ってたんだ、と思った。そして、向井山さんのピアノがすごく力強いいい演奏だし、本名さん指揮の東京シティフィルも、難しい曲をさすがと思わせるいい演奏。こんないい演奏してもらっていたんだなぁ、と嬉しくなった。

こうやって、昔の自分に励まされて、いい曲を書こう、という気分がどんどん盛り上がってきた。作曲はこれから。

ちなみに、本日の京都新聞に、林加奈のまちかど紙芝居についての記事が写真入りで出ています。京都近郊の皆さん、図書館などでチェックしましょう。