野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

しょうぎ交響曲


新子安のビクターのマスタリングスタジオへ。ビクターのシンボルと言えば犬。ビクター内には、ちゃんとあの犬の置き物が置いてある。昨年、山口情報芸術センターでの「しょうぎ交響曲」のCDのマスタリングに来た。

野見山さん、そしてマスタリングエンジニアの滝口さん。滝口さんは、もの凄く腕のいいマスタリングエンジニアで、驚くほど音が変わる。
「もっと、パキっとした音にしたいんですけど。」
と言うと、パキっとしてくれるし、何でも注文通りの音にしてくれる。しかも、この人の作る音には勢いがあり、力強さがある。もとの演奏に不足している力強さを、ガンと出してくれる。マスタリングだけで、こんなに音が変わるのか、不思議なものだが、本当に音が変わる。プロの仕事を見せてもらったという感じ。

オーケストラの曲も、1曲ずつ、微妙にEQを変えてもらった。ぼくはこだわり始めると延々細かいところまでこだわる性質で、それでも、数時間で作業は終了。これで、あとは、ジャケットだけ。春には、CDが完成だ。

家に帰って、「音遊び」の本のコラムの原稿を一本書く。あと一本コラムを書いて、まえがき、あとがきを書けば、全部終了。

10時すぎに、元ベルン在住、現ストラスブール在住のピアニストが宿泊に来る。時差ぼけで眠そうで寝てしまったので、一人で銭湯に行って、帰り道にコンビニに寄ったら、偶然西川さんに会った。びっくり。なんと、我が家から徒歩1分のところに住んでいるというので、お宅訪問。木方さんが段ボール箱の中に座っていた。

ということで、近所付き合いが始まりそうだ。