野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

《Chant for Sleep》動画公開/居間シアターとのトーク/John Richardsとの実験

フィリピンのキュレーターDayang Yraolaの企画Composite By The Numbersには、8カ国から20人のアーティストが参加していて、ぼくの新曲《Chant for Sleep》も楽譜と動画が公開になった。動画作成にあたり、里村真理さんのコーディネートで、砂連尾理さんと佐久間新さんのダンス、草本利枝さんの映像。撮影には草本さんに加えて岡本晃明さんも。ピアノ録音と調律に上野泰永さんで、マスタリングに片岡祐介さん。奇跡の動画が撮影できて、こうして公開されて嬉しい。2月14日から9月25日までの225日間でのcovid-19での死亡者数を音符にしていくという精神的にもかなりきつい作曲でしたが、それでも、亡くなられた方々への弔いの音楽として、そしてパンデミックを鎮めるための曲として誠心誠意作曲した。

https://compositebythenumbers.com/makoto-nomura

 

すみゆめの企画で、コロナ以降のアート活動についてのトークの収録があった。すみゆめの石幡愛さんの司会で、居間シアターの東彩織さん、稲継美保さんとお話する。2日前にネットTAMの企画で同様な話をしたので、同じような話になるのかなぁと思って臨んだのだけれども、全然違う話をした。というのも、おとといは音楽関係の人との話だったのだが、今日の居間シアターのお二人は、演劇の活動を向島EXPOという美術展の中でされたお話をしてくれたので、やはり相手が変わると話す内容が変わってくる。居間シアターの活動は、千住で噂は聞いていたので、実際にお話できて刺激をいっぱい受けた。トークは編集されて12月ごろに公開になるらしい。

https://www.imatheater.com/

 

「世界だじゃれ音Line音楽祭 Day2」が11月28日に迫っている。野村のところには、時々、アメリカだったり、イギリスだったり、ブラジルだったり、フランスだったり、世界のどこかから、鍵盤ハーモニカについてマニアックな質問メールが来る。とりあえず、そうしたメールをくれた人に、「世界だじゃれ音Line音楽祭 Day2」のケンハモの案内を送ってみる。海外からの参加はあるだろうか、と思ったら、かつて鍵盤ハーモニカの編曲譜面を送ってきたイギリス人から参加したいとメールの返信が来る。

https://aaa-senju.com/p/13366

 

「世界だじゃれ音Line音楽祭 Day3」は、12月19日に開催する予定。本日は、Day3に登場してもらう予定のイギリスのエレクトロニクスの音楽家John Richardsと打ち合わせ。事務局の西川さん、コタローくんも参加。パンデミックで3回もロックダウンになっているイギリスで、とにかく生きているというジョンの声を2年ぶりに聞く。そこから、雑談しているうちに、アイディアがどんどん湧き出てくる。ズームを楽器として遊ぶというのは、こういうことを言うのだなという体験。どんどんいろんなことを試す。普通だったら、ハウリングとかフィードバックとして避ける行為を積極的にやって遊ぶ。逆手にとるって、こういうことだ。40分じゃ時間が足りないかもしれない。