野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

春日の50の物語/アートサイト名古屋城/金管/チクチク言葉

来年6月に開催予定の春日市ふれあい文化センターの30周年企画の打ち合わせ。センターの宮田さん、樋口さん、俳優の倉品淳子さんと。春日市政50周年の時に作曲したピアノ曲《春日の50の物語》を吹奏楽トーンチャイム、ギターアンサンブルなど、様々な編成にアレンジし、市民団体が演奏し、倉品さんが背景にある物語を語る。音楽と語りによるコンサート。

 

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午後は、アートサイト名古屋城2024の打ち合わせ。企画運営のtwelveの野田智子さん、山口麻里菜さんと、ゲストキュレーターの服部浩之さんと。野田さんとは、2021年〜2023年に滋賀の『ガチャ・コン音楽祭』を一緒にやったし、服部くんとは2012年の青森のACACでのレジデンスで関わったので、お互いの理解が深いので、打ち合わせもスムーズ。せっかくの名古屋城なので瓦は活用したい。名古屋城の瓦は土ではなく金属らしい。ジョン・レノンが暗殺され、真珠湾攻撃が行われたことでも知られる12月8日の開催予定。

nagoyajo.art

 

夕方、片岡祐介さんと片岡優子さんと、深江小学校に金管バンドのリハーサル見学に行く。子どもの奏でる金管は楽器が十分に鳴っていないので、独特な音色で魅力的。聴いているだけで色々触発される。その後は、ダブル片岡さんと温泉の後、夕食。奇跡を起こす気があるかないか?枠からはみ出すか、枠に収まるか?新しい仕事をつくるか、既存の業界に安住するか?片岡優子さんの興味が新しい枠組みだから、ぼくらが招かれているようだ。最近では学校で、「チクチク言葉」をやめましょう、と教育されているようだが、単なる言葉の暴力はなくしていけばいいだろうが、建設的な批評を封じ込められてしまう世の中になるのも、どうかと思う。ちゃんと批判するのも社会の安全装置だ。片岡優子さんも、片岡祐介さんも必要な「チクチク言葉」を発することができる貴重な批評家でもある。こうした言葉を埋もれさせてはいけない。

baraka510.org