野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

《ライオンの大ぞん》集中リハーサル/サヌカイトワークショップの準備

高松市美術館の牧野さんと山田中学校へ行く。山田中学校合唱部+国分寺中学校合唱部とのリハーサル。2時間以上、みっちり合唱曲《ライオンの大ぞん》を練習して、格段に表現力がアップしたし、作曲者の意図も伝えることができた。河田先生に指揮もお願いして、とても良い感じ。あと、サヌカイトの演奏も試し、こちらも想像以上に効果的な音響になり、ワクワク。次は、3月2日の高松市美術館のエントランスホールでリハーサル。これは楽しみだ。四国新聞も取材に来てくれ、NHK高松もアナウンサーの五味さん(+カメラさん+音声さん)で熱心に撮影し、子どもたちにもインタビュー(3月4日放送の予定らしい)。

 

実は、コロナ以前に、ぼくは合唱曲を書くことは、ほとんどなかった。2019年に、鳥取銀河鉄道祭で、鳥取市少年少女合唱団と鳥取西高校合唱部に譜面を書いたのが初めてくらいだ。

 

ところが、2020年にコロナになって、歌うことが目の敵にされた。そんな頃に、ネットTAMでコロナ禍での音楽活動に関するシンポジウムに登壇した。

 

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この時に、合唱指揮者の竹内雅挙さんとお話して、コロナ禍で合唱を続けていくことの大変さを痛感し、それ以降、毎年のように、合唱曲を作曲し子どもたちと関わってきた。

 

2021年 日野少年少女合唱団(滋賀)

2022年 あかね児童合唱団(滋賀)

2023年 日田少年少女合唱団(大分)

      東京少年少女合唱隊(東京)

2024年 山田中学校合唱部+国分寺中学校合唱部(香川)

 

過去3年間、合唱の子どもたちは、コロナ対策で本番以外は、常にマスクをして歌っていた。マスクをするだけで歌声はミュートされ、合唱の醍醐味は半減するが、当時の子どもたちは、それでも頑張って歌っていた。本日、マスクをしていない中学生たちとリハーサルができて、こういう時代になったんだなぁ、本当に幸せなことだなぁ、と感じる。

 

午後、宮脇邸に行き、3月3日のワークショップで使うためのサヌカイトを選定させていただき、お借りする。サヌカイトに囲まれた育った井上紅さんは、壊れにくく良い音がするサヌカイトを瞬時に見つけられる。大感謝。

 

高松市美術館35周年記念の野村誠コンサートまで、残り9日。1泊2日の高松滞在の手応えを感じ、熊本に戻る。

 

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