本日は楽しみにしていたヴァイオリニストの加藤綾子さんとの即興ライブ『鍵盤とヴァイオリンをとことん遊ぶ会』@空音舎。加藤さんは、『インプロ・りぶる』という即興に関するウェブサイトをしていて、以前、原稿を募集しているSNSを見つけて、「原稿を書かせてください」と一方的に連絡して知り合った。その時、書いた原稿がこちら。
こんなウェブサイトを運営するだけで大仕事なのに、ヴァイオリニストでもあるんだなぁ、と思い、どんな演奏をするのか一度一緒に音を出してみたい、と思い、(非公開で)セッションをしたら素晴らしく、ぜひ、ライブをしたい、ということで、本日に至った。
会場も面白かった。空音舎のオーナー田中渚さんは建築家でチェロ奏者。完全防音の会場で収容人数は15名程度だが素敵な空間。ここでライブができるの嬉しい。
ライブは3部構成。
1 10分間の即興演奏
2 即興を振り返るトーク
3 とことん即興
10分間の即興について、40分くらい話をしたが、結構いろいろ話せて面白かった。昔、テレビで『スジナシ』という番組があって、即興で芝居をして、それについてアフタートークをする番組があったが、あれの音楽バージョン。加藤さんは演奏が素晴らしいだけでなく、言葉も雄弁で、話が面白い。
後半の即興も大変楽しんだ。ヴァイオリンで即興というと、大抵の人が、ジャズ・ヴァイオリンぽいフレーズになったり、アイリッシュ・ヴァイオリンぽくなったりするのだが、そういう香りは全くないが、彼女ならではの抑揚がある。何かの技巧や方法があるのではなく、加藤綾子という態度がある。そんな演奏だった。彼女の抑揚と音色と態度とセッションすることを思う存分楽しんだ。楽しい時間だった。次回も楽しみ。
終演後に加藤さん、田中さん、そして観客で来てた石橋鼓太郎くんとお茶をして話が弾んだ後、長野へ。こっちはめちゃくちゃ寒い。