野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

new born荒井良二 いつもしらないところへたびするきぶんだった

里村さんとゴーヤのネットを貼ったり、色々家のことをやった。里村さんの妹さんからいただいた急須がかわいく、お茶の時間も楽しい。リラックスできると作曲ははかどるので、お茶は大切。

 

横須賀美術館での荒井良二展に向けて、宮本武典さん、横須賀美術館の中村貴絵さんと打ち合わせ。展示室で流す音楽を作曲するほか、会期中にライブに出演する予定もあるので、現在の展示の進行状況やライブのイメージなど教えてもらう。内容やどんな楽器を持ち込むかとか、色々イメージが湧いてきた。

 

arairyoji-nb.exhibit.jp

 

ホセ・マセダの《Music for Gongs and Bamboo》の演奏用のスコアを書いている。そもそも、この譜面に、龍笛のパートがあり、マセダのスコアには

 

Ryuteki

Piccolo 

 

と書かれている。ピッコロと龍笛って、だいたい音域同じなんだっけ、改めて龍笛の音域や奏法などについて調べてみる。龍笛の奏法など、マセダの譜面は全く指定していないので、こちらでイメージを膨らませていくと面白くできそう。昨日、マセダの10ページ目を書いている時は、あまりのややこしさに目がくらくらしたが、11ページに入ると急に視界が開けてきた。11ページに入るところで景色が変わる。ここからは、四股を踏んでいるような感覚で、その前よりも整然とした混沌という印象。12ページ目まで来た。残り2ページなので、明日には書き終えられそう。

 

ガムランの新作《タリック・タンバン》の終わり間近の部分のアイディアを練っている。ペロッグ音階で美しいものが生まれてきた。荒井良二さんのことをやっているのが、こちらに影響してきているような感覚もある。