野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

VIVA Dance and Music Projectの最終日/gwobean(果邊)

香港i-dArtとのVIVA Dance and Music Projectの最終日。本日は、中山紀念公園に出て、そこでパフォーマンスをした。宣伝をして観客を呼んでのパフォーマンスではなく、公園でヨガをしたりピクニックをしている人がいるように、ダンスや音楽をして過ごすという感じ。佐久間新さん、佐久間ウィヤンタリさん、i-dArtのメンバーたち。昨日までは施設の屋内なので、コロナのこともあって、鍵盤ハーモニカは多用しなかったし、使う時もマスクをして吹いた。マスクをしながら吹くと息苦しい。今日は野外で距離も離れているので、マスクなし。マスクなしのケンハモ演奏は、炎天下でも呼吸が楽で楽しかった。i-picnicでジョグジャカルタ、クレムスなどで野外で即興演奏を撮影した体験を想起した。公園にもセキュリティの監視の人が巡回していて、我々のパフォーマンスを写真にとったり、電話で話したりしていた。2019年のデモの後に初めて香港に来たが、以前はこんなに監視の人や警察を見かけなかったと思う。

 

i-dArtのみんな、イェン、メキシカ、リオとお別れ。濃密な1週間だった。

 

2月に「世界のしょうない音楽祭」を見に来た香港在住の研究者でアマチュアオーケストラでヴァイオリンを演奏している田村さんが知人のブコビッチさんを連れて鑑賞してくれた。田村さんとは、その後、ランチなどもご一緒した。香港在住4年の方なので、コロナや2019年のデモの時期に香港で暮らした方。

 

夜は、アートコレクティブのgwobean(果邊)の共同アトリエに移動。環境とアートのことをリサーチするシウユッに案内してもらう。DJ、アーツマネジャー、研究者、デザイナーなどなどが使っていて、先週はメキシコ人のアーティストが泊まっていたとのこと。ベランダでは、野菜やハーブをプランター栽培している。色々なジーンがあって、gwobeanのジーンもあり、ジェンダー、環境などのテーマで何号か発刊。シウユッがビーガンの店に夕食に連れて行ってくれるが満席。なんでも、コミュニティとアートに関する会議の打ち上げになっているようで、顔見知りの人がいっぱいいるらしく紹介される。日本人の山崎亮さんというコミュニティデザインに取り組む方がいるよ、と紹介してもらいかけるが、別の人と話し込んでいたので、ニアミスのまま別の店に行く。2019年のデモに参加していた時のことを、少し話してくれる。いい本屋があるけど行きたいか、と連れて行ってもらう。この辺は、数年前までは路上パフォーマーがいっぱいいたんだ、と言う。規制が厳しくなっている。でも、一人路上シンガーに出会う。オフィスに戻り、ソファーベッドで就寝。