明日から香港遠征なので、ガムランの新曲は今日書き上げてしまう覚悟で、譜面を書き始める。この楽譜はフィックスされたものではなく、演奏者や関係者が色々なアイディアを追加していくためのスタート地点としての楽譜だ、と書いて書き始めた。
今まで数々のスケッチをしているので、それを整理しつつ、確定させるべきところは確定させていくと、どんどん気持ちが高まっていき、昼ごはんを食べるのも忘れて、ずっと書き続ける。それは、数字がやたらに並んでいる数字譜であり、舞台上での演者の動きを記す台本のようであり、こうなって欲しいという願望を記したものでもある。
書いていくと、予想もしていなかったゴルフのようなボーリングのようなウイスキーの演奏法が生まれてきたりもする。綱引きと相撲が大きな柱になりながら、そこにウイスキーが入ってくる。ウイスキーの音色は非常に重要な要素。
夜になって最後のシーンまで書き終えて、ひとまず完成。表紙もつくる。タイトルは
タリック・タンバン Tarik Tambang
となった。これで香港だ。慌ててお土産の買い物に行き、荷造り。海外久しぶり過ぎて、電源の変換器とかどこに片付けているのか戸惑う。