野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

100年前の松橋を旅する/なんちゃってバリトン歌手に/香港

不知火美術館の里村真理さんと打ち合わせ+松橋のリサーチ。4月15日からの展覧会は、『おかえりなさいシスコさん 100年前の松橋を旅する』というタイトル。シスコの絵が100年前の松橋を描いているので、この副題になったのだと思うが、里村さんは100年前の松橋について調査しまくっていて、100年前の絵に描かれている農機具や水車なども展示されるらしい。今日は、100年前には港だった高良港の跡地に行ってみたり、100年前を感じる散歩もできた。

 

www.museum-library-uki.jp

 

音源の作業は、青海小学校との《名月大正十年の十五夜》の編集。この歌には、バリトンの歌声を入れたいが、低予算だし時間もないので、自分がバリトン歌手になったつもりで歌って録音。とてもいい歌声とは言い難いが、何度も録り直して少しはましなテイクを採用。大昔にイギリスのアンディーからもらった鉄琴が活用できたのも嬉しい。重たい楽器をプレゼントされ、頑張って日本まで持ち帰ったのに、ずっと使う機会がなかった。かなり妖しい曲調に。

 

香港のi-dArtとやりとりしていて、5月に1週間滞在してワークショップとミニパフォーマンスを予定。2020年に予定していたものが延期し続けて、3年遅れでやっと実現。香港のCCCDともやりとりしていて、せっかくなのでワークショップをすることに。

 

2018~19年に香港とのプロジェクトがどんどん進展した。

2018年4〜7月 香港のi-dArtにアーティスト・イン・レジデンス

2018年10月  i-dArtの九州研修に同行。

2019年4月  香港でのi-dArt主催の国際会議に出演

2019年6月  豊中での公演にi-dArtのメンバーがゲスト出演

 

しかし、2020年からコロナに突入して、オンラインでずっとやりとりをしてきた。

2020年6月  CCCDのオンラインイベントのためにピアノ演奏

2020年10月  i-dArtが千住だじゃれ音楽祭オンラインイベントに参加

2020年11月  CCCDのオンライン国際会議に出演

2021年4月  CCCDのオンラインワークショップ(3回)

2022年6月  CCCDのオンラインフェスティバルに出演

2022年6〜7月 CCCDとのオンラインワークショップ(4回)

 

ついに香港に行ける。オンラインでのワークショップで会った人とも、リアルで会えるのが楽しみすぎる。ワクワク。