野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

門限ズの新作《馬方弁天》

愛知県の豊川市に来た。明後日の『あっちこっちde門前ズ!?』に向けて、着々と準備進行中。

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本日は、公演の第1幕となる三明寺(さんみょうじ)でリハーサル。こちらは弁財天がまつられていて、通称、豊川弁財天とも言われるらしい。弁天さまと通称される弁財天は芸術の女神で琵琶を弾くことで知られる。三明寺には、馬方弁天という民話が伝わっていて、この民話を原作として門限ズ(=倉品淳子+野村誠吉野さつき+遠田誠)のパフォーマンスを創作した。

 

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門限ズは、2008年に結成した当時から、バンドをイメージしていた。ロックバンドに、ボーカル、ギター、ベース、ドラムと全く違った役割のプレイヤーがいるように、門限ズにも演劇、ダンス、音楽、マネジメントと全く違った役割のプレイヤーがいる。今日もリハーサルをしていて、一人の演出家が仕切るのではなく、アイディアを持ち寄りセッションしながら作っていく門限ズは、バンドの練習のよう。

 

 

昨年やった《200m想》という(かなり実験的な)舞台公演も面白かったけど、今年の《馬方弁天》も面白い。演劇、音楽、マネジメント、ダンスが混在する独自の門限ズ様式が着実に形成されている手応えあり。

 

民話のあらすじを12場面に分割し、前半はソロ(演劇→音楽→マネジメント→ダンス)、中盤はデュオ(演劇→音楽→マネジメント→ダンス)、後半は全員(演劇→音楽→マネジメント→ダンス)というシンプルな構成になっているけど、実際に見ると常に4ジャンルが交互に訪れるのに意外性のある展開になっている。三明寺の住職さんも大変協力的でいい感じ。こりんぐの平松さん、本多さん、藤井さんの裏方ワークも非常に心強い。

 

ということで、いよいよ明日は、チーム別のリハーサルと合同練習。ワクワク。