野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

どんどん作品が生まれてくる『あかねさす ゴングとバカの ひらく音』

昨日の台風で、昨夜の時点で新幹線が三島ー名古屋間で運休していて、朝になったら大丈夫かなと思ったが、ダメそうで、それでも8時半の東京駅発の新幹線に乗るつもりで、ホテルを出発。東京駅に着くと、既に階段などに座り込んでいる人がいっぱいいて、駅員さんはみんな質問攻めにあっていて、みどりの窓口には長蛇の列ができていて、結局12時に運転再開の見込みということだけが分かる。13時から八日市(滋賀)で”ぐるぐる”のワークショップに参加しなければならないのだが。

 

コーディネーターの野田さん、永尾さんとやりとりをして、歌づくりを最後にしてもらうとか、色々遠隔でディレクションはするけど、遅刻は確定。

 

ずっと調整中と表示されていた電光ボードに、ようやく電車の時刻が表示されるが、プラットフォームの番号は未定。この光景、知ってる。ロンドンのパディントン駅とかキングスクロス駅だと、電車が発車する直前まで何番線から出るか分からないので、分かった瞬間に移動できるようにスタンバイしてる。ロンドンで培った力を発揮できるチャンスが来た。12時発の電車が17番線と表示された瞬間に、即刻17番線に移動。しかし、それでも溢れるほどの人がホームいっぱいにいて、これは乗れないだろうか?と思っていたら、反対の16番線に突如11:51発の臨時列車の表示が登場し、しかも、これが指定席なしの全席自由席の臨時列車。ぼくは17番線の2号車への長蛇の列のかなり後ろにいたのだが、回れ右をしたら、そこは運良く16番線4号車のドア付近であり、幸運にも座席に座ることができた。

 

超満員の乗車率300%くらいの新幹線で、東京から2時間半くらいかかって、ようやく名古屋に着き、こだまに乗り換えて、すぐさま米原まで行き、近江鉄道に乗り、新八日市駅まで財団の山元部長が迎えに来てくれて、16:20ごろにエコールに到着。16:00終了予定だったけど、まだ、みんなは歌を作っていてくれて、ゲストのバカがミタカッタ世界のボーカルの谷口未知さんと、梵鐘づくりに詳しい学芸員の森容子さんと、ぐるぐるの皆さんがいる。谷口さんの歌声で歌われる「たたら節」が素敵すぎる。いきなり、よく分からずに、ピアノで伴奏してみたり、皆さんの考えた歌詞のワードをピックアップして、たたら節のメロディーに当てはめてみたりした。谷口さんの動きに合わせて梵鐘づくりの動きをし、少しコーラスも入れてみた。ガチャ・コン音楽祭Vol.2のツアーライブ『あかねさす ゴングとバカの ひらく音』に向けて、一歩踏み出せた。

 

遅刻のお詫びに、ピアノ弾いた。台風の後でもあって、結構、激しくピアノを弾いた後、ベトナムのゴングのメロディー、江州音頭のメロディーなども出てきて、最後は、たたら節になった。谷口さんにも少しだけ歌で加わってもらった。

 

明日は、ベトナムのゴングのリハーサル。ガチャ・コン音楽祭Vol.2のツアーライブ『あかねさす ゴングとバカの ひらく音』に向けて、着々と準備中。そして、来週には、山本啓さんが野田さんと永尾さんと梵鐘の録音で滋賀を巡る。どんどん、作品が生まれてくる。

 

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