最近いただいた本が２冊あり、どちらも散歩に関する本。最近、その２冊を次々に読んだ。
一つ目は、東京大学の学生で東大新聞の記者でもある円光門さんとジェームズ・サーギルさんの共著による『サーギル博士とめぐる東大哲学散歩 ー場所地理学的解釈に向けてー』という本。
赤門、三四郎池、駒場キャンパス１号館、本郷キャンパス総合図書館、駒場池、数理科学研究科棟、と大学内のランドマークが次々に続いてのち、リアルな散歩ではなく、オンライン授業、オンライン空間となる。実際にその散歩に同行したわけでないのに、円光くんとサーギル博士の散歩に同行し会話を交わしたかのような体験ができて、楽しい。文化地理学という学問を知らなかったが、時に哲学のようで、時に建築のようで面白い。
もう一冊はダンサーの古川友紀さんの『歩録 道後・上人坂編 ひみつの散歩』（作・編集：古川友紀、エッセイ：越智雄磨）というもので、古川さん個人発行の非売品と思われる貴重なもの。上人坂という場所にフォーカスし、歩くことを通して、この場所を読み解いていく試みで、身体を通して理解していく試み。
散歩と言えば、コロナになって、Emma WeltonがSound Walkという音の散歩のプロジェクトをやっている。彼女は、音の散歩を記録することを作曲と呼んでいて、その記録（地図など）をもとに、追体験するために別の人が散歩をすることを、演奏する、と呼んでいる。作曲したSound Walkは本人でも別の人でも演奏することができる。
ぼくと里村真理さんとで、エマの呼びかけに応えて京都で何度かサウンドウォークをした。その後、エマとサウンドウォークについて話した対話が、こちらにアップされている。
熊本でも散歩したい。
