野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

世界のしょうない音楽祭2022/陰性でした

東京を出発し、大阪へ。「世界のしょうない音楽祭」。ローズ文化ホールの舞台上に所狭しと楽器が並ぶ。今まで、リモートと対面のハイブリッドワークショップだったので、全員集合したら、こんなにたくさんいるとは驚き。3年前のコロナ前の時の総勢60名ほどの人数まではいかないが、2年前はコロナで発表会自体が中止、昨年は無観客で総勢30名ほど。今年は、総勢40名ほどで、有観客で実施。コロナ禍の2年で、少しずつコロナとの付き合い方を習得し、ようやくここまで辿り着いたといった感じか。

 

豊中市長も来られ、冒頭にご挨拶もいただき、大阪音楽大学のミュージックコミュニケーション専攻の学生たちの企画のストリートバンドの演奏もあった。ただ、小学校や中学校の吹奏楽団は、コロナで出演がキャンセルになった。この状況では、仕方がなかったのだろう。

 

今回の新曲は、作曲に着手するまでに、何日か気乗らなかった。その理由は明確で、2年前は精一杯作曲した楽曲を書き終えた途端、音楽会が中止になり、演奏できなくなってしまった。また作曲して中止になってしまうのではないかと思った。だったら、2−3日待って、中止になりそうかオミクロンが収束しそうか、様子を見ようと思ったが、事態は全然好転しなかった。それで腹を括った。精一杯作曲して、その上で中止になっても、演奏されないとしても、作曲してよかったと思えるように、自分自身も勉強するつもりで取り組もうと。それで、菊武祥庭作曲の《稚児桜》を勉強して、作曲した。

 

それにしても子どもたちの習得や記憶力には脱帽だ。邦楽の複雑な曲に合わせて演奏するのに、どこで入るのかを、ぼくの合図なんて要らないくらい理解してる。衣装もすごく良かったなー。箏の演奏に挑戦している人たちの多くが着物で、西洋楽器に挑戦している人たちが春をイメージさせる色彩の洋服で、華やかな舞台になった。ワークショップで考えたタイトル《雪つもり 時の流れが 春をよび》の通り、今日は少し春めいた陽気。コロナの冬もそろそろ終わって、春になってくれるといいな、と思う。

 

ということで、今週の3つのコンサートを終えて、来週の京都芸術センターでの公演に向けて、PCR検査。結果は陰性。この1週間のハードスケジュールを何とか陰性で乗り切れた。大阪に別件で来ている里村さんと合流。そして、JACSHAの映画についてのオンラインミーティングや四股などののち、倒れ込むように眠る。

 

世界のしょうない音楽祭2017

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