小学校の校歌を作曲することになった。急な依頼で今月末が〆切。コロナでマスクをして歌う時代に、校歌を作曲するってどういうことなのだろう、と与えられた歌詞を見ながら、色々考える。
歌詞は小学生たちが意見を出して集約したものとのことだが、普段だったら気にも留めない「手と手をつないで」という何気ない言葉にドキッとする。コロナで接触が推奨されない時代に、子どもたちは手と手をつないだりするのだろうか?コロナの時代に、手を繋いで「かごめかごめ」をするのだろうか?手をつないで、フォークダンスを踊るのだろうか?友達同士で手をつなぐのだろうか?
せっかくぼくが関わるのだったら、子どもたちと共同作曲したいなぁ。コロナだから直接会うことは難しいのだろう。リモートででも、そういう機会を作れたらいいに違いない。接触できないけど、接触したい。
石橋鼓太郎の博士論文を読んでいたら、『日本の作曲2000-2009』という本の中で、野村誠作曲の《How Many Spinatch Amen!》(2000)に関するコメントが引用されていたが、それから10年が経って『日本の作曲2010-2019』という本が出るそうで、ぼくの作品についても問い合わせがあったので返信する。