野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

自分も生まれるの会議/骨の髄まで鍵盤ハーモニカ

『お産を楽しむ本』(農文協)の著者である河野有砂さんとの打ち合わせ。彼女と続けてきたプロジェクト『自分も生まれる旅xノムラノピアノ』からピアノ曲の楽譜と有砂さんの言葉が重なり合う本をつくろうという企画に発展して、昨年、ピアノ曲を作曲した。今は、どんな形状の本に製本するか、という話し合いで、綴じるというよりは、綴じない方向になりそうで、紙質とか色々吟味する。久しぶりに会ってゆっくり話ができたのもよかった。

 

夜は、千駄木のペチコートレーンでのライブ。ここで演奏するのは、2009年11月28日以来だから12年ぶり。12年前は鍵ハモトリオだった。その時の日記はこちら

 

makotonomura.hatenablog.com

 

あれから12年経ち、今日は南川朱生さんとの『骨の髄まで鍵盤ハーモニカ』。決め事なしの60分間の即興演奏と、観客を置き去りにしかねないマニアックなアフタートーク、というプログラム。つまりは、観客の人に伝わるか伝わらないかは度外視して、鍵盤ハーモニカの専門家として、この楽器についての疑問を投げかけ合う対話である。前半は、言葉ではなく、音で対話。後半は言葉で対話。もっと言えば、遊びに来たとも言える。鍵盤ハーモニカで目一杯遊ぶのが今日の目的。そして、本当に目一杯遊んだ。目一杯吹いた。骨の髄まで鍵盤ハーモニカだった。今日は、結構、バスメロディオンをいっぱい吹いた。吹きながら、いろいろ発見や悦びもたくさんあったので、未開拓の鍵盤ハーモニカの面白さを、もっともっと掘り起こしていきたい。コロナの感染が広がる中、今日のような場に立ち会って下さった観客の皆さんにも大感謝。会場のペチコートレーンにも大感謝。撮影して下さった成田さんにも大感謝。そして、このような思い切った企画をしてくれて共演に付き合ってくれた南川さんにも大感謝。

 

その後は、木方さんのお宅で木方さんと話し込む。