野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

天安門事件/ケンハモへの思い/藤浩志のセリフ/たいようオルガン

6月4日、中国の天安門事件から32年。32年前、ぼくは大学生だった。ぼくと同年代の中国の学生たちが、天安門広場に集まり、中国も民主化されていくのだろうと思いきやの軍による大虐殺。3年前に香港でレジデンスした時、香港の人々が本当に6月4日を大切にしていて、雨傘運動などの若い学生たちもキャンドルナイトで何万人と集っていて、とても印象深かった。昨年は、香港のCCCDのオンラインのイベントのために、天安門と香港を思ってピアノの即興演奏をした。1年ぶりに、天安門と香港と日本の民主主義のことを祈って、この録音を聞いてみようと思う。

 

soundcloud.com

メルキュール・デザールへの連載原稿を推敲し、写真を数点選んで、入稿。3回に渡って「ケンハモと現代音楽と私」という原稿を書いたことで、自分のこれまでのケンハモに関する活動と心意気を整理することができて、これから何をやっていきたいかがクリアになった。6月15日に公開の予定。

 

「ガチャ・コン音楽祭」に向けて、少年少女合唱団との打ち合わせが持てることになった。そういえば、「鳥取銀河鉄道祭」で鳥取少年少女合唱団に歌ってもらったなぁ、と思い出し、動画を見返したら、その直前の藤浩志さんに出演してもらったシーンから見て、数十年ぶりに俳優として舞台に登場した藤さんに釘付けになった。以下の動画の1:27:35あたりから、藤さんの場面。その後に、合唱団の歌声があって後、最も美しいシーン(お客さんがみんな天に昇るように歩いていく)。

 

www.youtube.com

 

 

 

原稿があがったので、荒井良二さんの絵本「たいようオルガン」のためのオルガン曲の作曲に明日から着手しようと思う。11月3日に水戸芸術館で石丸由佳さんにより世界初演の予定。荒井さんの絵本を眺めながら、のびのびと自由に楽しんで作曲しようと思った。

 

www.arttowermito.or.jp