野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

甲斐田さんの映像/千葉さんとアイヌ音楽/南後船

千住の1010人from2020年

2020年を作曲する

世界だじゃれ音Line音楽祭

 

の動画の編集が完成し、最終バージョンの動画が届く。来週にも公開の見込み。映画監督の甲斐田祐輔さんの力作。今週だけで、この動画を何度見ただろう。電車、船、町、公園などの風景と、オンラインでのリモート音楽の実験が交互に組み合わさり、2020年という特別な年に、緊急事態宣言で人々が家に閉じこもったために、人が少ない東京の風景と、その水面下で活発に活動する我々。2020年という貴重な時間を、こんな形で記録することもあるのだ。

 

芽武の記録冊子作成中で、アイヌ音楽研究家の千葉伸彦さんから校正チェックの原稿が戻ってくる。忙しい中、急ピッチで赤入れありがたい。ミュージシャンの千葉さんが音楽的な興味からアイヌ音楽に出会い、音楽を学んでいく中で、アイヌ文化の価値観に触れたり、様々な摩擦の中で苦労したり、千葉さんの個人史の中から、いろいろ見えてくることがある。

 

香港の記録冊子も作成中で、里村さんがデザインと編集を頑張ってくれている。里村さんは香港に実際に来たこともあるので、あのとんでもない空気感を知っていて、それをデザインで表現しようとしてくれている。

 

本日は、鶴見幸代作曲のオーケストラ曲「南後船」が世界初演だったはず。きっと大成功だったに違いない。倉品淳子さんが、野村誠+やぶくみこ『瓦の音楽』のCD音源を演劇に使ってくれたそうで、本日、その演劇のライブ配信もあったらしい。色々なオンラインイベントが増えてきていて、とんつーレコードの小山さんたちが、現代美術オンラインイベントJPを立ち上げ、本日は、その開設記念トークもオンラインでやっていて、少しだけ聞いた。両国アートフェスティバルのコンサートが、本日もあって、限定客席が会場で聞ける以外は、オンライン配信。オンラインで聞こうと思ってウェブサイトに行ったが、どこで購入できるのか分からず、諦める。

 

朝は、久しぶりに四股1000回踏めた。