野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

滋賀県リサーチその1

びわ湖芸術文化財団の地域創造部と文化・経済フォーラム滋賀が今年の10月に行う予定の滋賀でのアートプロジェクトに、プログラム・ディレクターとして関わることになった。本日は、財団の竹村さん、福本さん、山元さん、県の近江鉄道担当の谷さんと滋賀県を巡る日帰り旅行。

草津駅を出発し、車で南下。貴生川駅へ。野洲川を琵琶湖を背にして上流へと向かう感じ。野洲川と国道1号線が平行に走っている。92−94年に石部町文化ホールに勤めていたことがあったので、懐かしい。石部にあったもみじ寮あざみ寮という福祉施設を訪ねたことも、思い出す。そういえば、2年前に香港で会った「やまなみ工房」もこの辺だったはず。訪ねたことはないので、一度、行ってみたい。

 

水口碧水ホールに立ち寄る。2003年ー2006年「音楽ノ未来 野村誠の世界」というシリーズを開催し、野村誠作曲作品をまとめて上演すること、ガムランを用いたワークショップで新作をつくること、の二つを掲げての催しを4年に渡って行った。上村さんにも15年ぶりにお会いする。懐かしい。

 

近江鉄道沿いに走る。田園風景の中を走る列車。1時間に一本のレアな光景。

 

100年前の駅舎を改修するのにクラウドファンディングで1億円近い寄付を集めて改装された日野駅に寄る。駅の近くでスズメが鳴きまくっていて、電子音楽のように聞こえたのが、個人的には面白い。

 

桜川駅など数々の無人駅を見学の後、八日市へ。町中でジャズフェスをする町。新八日市駅舎も、古くて味わいぶかい。商店街を散策。ランチの後、明治の学校を移築した建物を使ったカフェ&ギャラリーのエコールを見学。ここが本当に快適なスペース。

 

太郎坊宮という勝運の神の岩山が見える。遠くから見ても、個性的な山で、今度時間がある時に登って参拝したい。

 

その後、愛知川を渡り、旧豊郷小学校のヴォーリーズ建築を見て後、彦根駅近江鉄道に乗車し、鳥居本へのトンネルを満喫して後、竹村さんが館長を務める米原の県立文化産業会館へ。ホールを見学の後、今後の企画の方向性について話し合って、今日はここまで。とりあえず、今日の日帰り旅行を踏まえて、また少しずつ企画を練り上げていきたい。