野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

京都市芸大芸術資源研究センターのCOMPOST

大学時代の友人、佐藤知久くんとのミーティング。ぼくは大学時代に理学部に在籍していたのに、文学部の友人がやたらに多く、鈴木潤さん、脇坂明史くん、小林薫さん、芦津直人さんなどの音楽仲間も文学部で、知久くんも文学部だった。彼は、野村がやっている不思議な演奏会「ケージバン」、「偽装難民がやてきたよ」などを撮影してくれたり、聴きに来てくれたりして、色々感想を言ってくれていた貴重な友人の一人。現在は京都市立芸術大学の教授をしている。

 

彼の所属する京都市芸大芸術資源研究センターで、COMPOSTという本を出したという。

 

COMPOST vol.01 | 京都市立芸大芸術資源研究センター

 

論考集で、ただアーカイブする、保存するというだけでなく、コンポストのようにそこで発酵したり変容していくことにこそ価値を置く。そうした変容のためのプラットフォームとしての論考集。木版の表紙で手刷りで力が入っている。このCOMPOSTがこれから月日を経て、どう変容していくのかも楽しみ。30年来の友人と再会しても、相変わらずこうして語り合えるところが楽しい。何かこれから始まるかもしれないこと、これまでのこと、色々語り合った。

 

フィリピンのDayang Yraolaから野村の新曲《Chant for Sleep》の動画を3回見たと、感激と興奮のメールが来る。すごい喜んでくれていて嬉しい。今年は一度も海外に行かないまま一年を終えることになる。来年もそうなるかもしれないし、今後、いつ海外に出られるかも先が見えない。そんな中、こうやって色々な国の人とインターネットを通じてやりとりを続けることができるのは、本当に嬉しい。