明日から、沖縄県立芸術大学でのレクチャー&ワークショップなので、色々資料の整理をする。
沖縄県立芸術大学 音楽学部 アーティスト・イン・レジデンス 2021
野村誠 音楽の未来
1)12月3日 18:00-20:00 作曲家レクチャー「創作と演奏と、その狭間の∞」
@大合奏室
2)12月4日 14:00-16:00 トークセッション 「センチュリー響との8年 アーティストと社会包摂」
@奏楽堂(オンデマンド配信予定)
出演:野村誠、谷本裕先生、阪田清子先生、学生の方々
3)12月4日 18:00-20:00 オープンダイアログ 「越境するアーティスト」
@奏楽堂(ライブ配信を予定)
出演:野村誠、島袋道浩
4)12月5日 14:00-16:00 ワークショップ 「復興祈る 首里城瓦の音楽」
@体育館(オンデマンド配信予定)
出演:野村誠
この動画を見せようかなとか、この話をしようかな、と色々整理しているうちに時間になって出発。新幹線で福岡に移動して、那覇に飛ぶ。移動の機内で井口淳子先生の中国でのフィールドワークでの人々との出会いを綴った『送別の餃子』を読了。実際の研究の内容には全く触れず、研究で訪れた中国の農村などで出会った人々について、井口先生の主観で語られる。井口先生というフィルターを通して、中国について知る本。コロナで外国に出られない今、中国の奥地まで旅ができる一冊。
島袋くんと再会。明日からのことの相談などもしたけど、銀河ちゃんの算数の問題を教えたりもした。
アルヴィン・ルシエが亡くなったらしい。1989年に京都市立芸大でレクチャーを聞いた時に、トライアングルの独奏や《I am sitting in a room》の自演などを体験。京都パフォーミングアーツセンターでのインスタレーションも味わった。2000年にはウエスリアン大学で水谷隆子さんの箏リサイタルで、ぼくの「りす」とルシエの新作などが演奏された。ロンドンのマイケル・パーソンズの家に泊まった時、マイケルはルシエと親しいので、色々話を聞いたが、ルシエのウェスリアン大学の講義をまとめた『Music 109』という本が面白いと紹介してもらい読んだ。ルシエの目を通して語られるアメリカ実験音楽について、大学の新入生(作曲に限らずあらゆる学生)に向けてのわかりやすい話も印象的。合掌。