JACSHA(=日本相撲聞芸術作曲家協議会)のKIAC(=城崎国際アートセンター)でのレジデンス10日目。
四股を踏んでいると、KIACに車が到着して、コントラバス奏者の四戸さんが笑顔で手を振って登場。四股1000にも参加していて、大阪から車を4時間運転してやって来てくれた。ありがたい。
10月11日のコンサートに向けて、JACSHAミーティング。このミーティングは、一昨日にやるつもりでいたが、昨日にずれ込み、しかし、昨日もオンラインワークショップにエネルギーを投入してしまいミーティングができずに、今日になった。四戸さんが到着して四戸さんとのコラボレーションに時間を費やしたいのに、今、こうやってミーティングをしている自分たちが不甲斐なく落ち込む。ミーティングの中で、野外で譜面台をどうするか、の話が出る。太刀持ちが横綱の横にいるように、演奏者の横に譜面持ちがいるのも面白いかも、とか話す。
天気予報を見ると、明日から連日雨。台風が近づいているらしい。太陽光がある時に撮影したいと、波田野さんのリクエストでKIAC内をJACSHAが歩いている姿を撮影して後、楽々浦で野村のケンハモソロを撮影。2年前に、この近くの老人ホームを訪ねて、双葉山についてお年寄りからお話を伺う体験をした懐かしい風景。
撮影後、竹野に移動。浜で、ネッテイ相撲聞を試す。今回、四戸さんとコラボできた最初の体験。今までで一番の強風。日本海の風の強さは、凄い。
10月11日のコンサート会場である「子ども体験村」に移動。雨天も考慮して、野外を中心にするよりも、屋根のある半屋内の会場をメインとするべく下見。実際に音を出してみると、予想以上に生音がきれいに聞こえることと、予想以上に椅子が並べられることが判明し、楽屋になりそうなスペースもあることがわかり、少し安心。四戸さんが、コントラバスを出して演奏してくださる。海の浜風があり、楽器によくないかもしれないと懸念されるのに、嬉しく思うと同時に心配になる。コントラバスのすぐ横で、譜面持ちをすると、コントラバスの振動が直に伝わってきて、心地よい。ここでも、少しだけ撮影。
浜風にあたり続けて、ぼくの体調が悪くなる。ここで無理すれば頑張れるだろうけれども、早く帰って休んだ方がいいと判断し、別行動でKIACに戻り、ホットレモネードを飲んで、熟睡。2時間ほどぐっすり休んで復活。
夜は、BBCラジオのパーソナリティーでもあるニックと、東京大学の先生でMemu Earth Labの有さんと打ち合わせ。場所の声を聞くアーティスト・イン・レジデンスの計画。
スケジュールがずれ込み体調も崩し四戸さんとコラボする十分な体勢でいない状態で四戸さんをお迎えした一日を大いに悔やみ、明日は万全な体勢で四戸さんのコントラバスとがっぷり四つでいきたい、という希望を伝えて、本日の結び。