野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

インドネシアの人々との交流

久しぶりの自宅。朝食を家でゆっくりとるのは、本当に久しぶり。朝食時は、イギリスのラジオ番組BBC Radio3の「今週の作曲家」を聴くのが日課。今週のテーマ作曲家はルトスワフスキー。20世紀のポーランド現代音楽の巨匠。今日は、初期の作品。後にイギリスに亡命するパヌフニクとともに、ルトスワフスキーが20代の頃に2台ピアノでカフェやアングラ活動をする。4年半の間に、200曲以上の作品を書いていて、ほぼ全ての譜面が失われてしまったが、唯一残ったのがルトスワフスキーの「パガニーニの主題に変奏曲」。ああ、この曲、学生時代に大井浩明くんと演奏した。懐かしい。

http://www.bbc.co.uk/programmes/b006tnxf/episodes/player

本日は、国際交流基金アジアセンターの「NOTES Composing Resonance」というインドネシアと日本の若手音楽家のコラボレート事業のアドバイザーをしていて、そこにレクチャーに出かける。インドネシア語の通訳に佐久間新さん。

ギギー、ウェリー、アリエフ、宮内さん、木皮さん、會田さん、金子さんという7人の素晴らしきアーティストに向けてのレクチャー。1996年作曲の「踊れ!ベートーヴェン」のインドネシアツアーの映像と自筆譜を紹介。i-picnicのタイとオーストリアの映像を紹介。野村作曲の箏曲より「りす」、そして、北斎漫画四重奏より「富士越龍」を紹介。雲井調子とペロッグ音階の関係などなど。

夜は、国際交流基金アジアセンターの別企画「伝統のちから 芸能のかたち」のチームと合流しての懇親会。木ノ下歌舞伎の木ノ下裕一くんや、遠藤雄さん、さらには、ガムラン関係では、ハナジョスのロフィット+ひろみちゃんや、西田ユリちゃん、ナナンくんなどにも会うことができて、楽しい交流会。色々なご縁はありがたいものです。

その後、帰ってからは、JACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)関係の電話ミーティングで、夜更かし長電話。