野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

音楽ファシリテーター養成講座

朝なんとか起きて、仲町の家をチェックアウト。なんとか千住の事務局の吉田くんとも会えて、駅への道中に軽く打ち合わせしながら、豊橋へ向かう。新幹線の中で、久しぶりに読書。作曲家ヘンリー・カウエルの伝記。イランで山羊に追突されて以来、体調が悪いカウエル。体調が悪くても、仕事をキャンセルしたがらないカウエル。一年間の世界ツアーを終えて後のカウエルの晩年の作品群。インド滞在からの交響曲第13番「マドラス」、日本滞在からの「Ongaku」など。しかし、そのうち睡魔が襲ってきて、眠っているうちに豊橋に着く。

豊橋の劇場PLATに着き、日本屈指のクリエイティブな音楽教育家で手作り楽器の天才池田邦太郎さん、ワークショップ・コーディネーターの日本の先駆者である吉野さつきさん、そして、劇場スタッフの吉川さん、永田さんと打ち合わせの後、本日の「音楽ファシリテーター養成講座」。13時ー17時。

参加者のこの講座に期待することを、各自から一言ずついただいて後、いきなり3−4名のグループに分かれていただき、10分だけ与えて、さっそくワークショップを何か即座にやっていただく。その内容に補足しながら講座を進めていく。かなり実践的な講座となり、その中で、声のアンサンブルや、即興の指揮の仕方、養生テープを転がしまくったり、過去を忘れて次に進んだり、動きと音を重ねたり、椅子のアンサンブル、などを巡って、様々な学びや気づきがありましたし、様々な問いも生まれました。

明日も続きがあります。池田さん、吉野さんとの夕食は、貴重なフォーラムでもありました。